傍聞き2024/07/03



「傍聞き」長岡 弘樹 双葉文庫
患者の搬送を避ける救急隊員の真意とは「迷走」。娘の不可解な行動に悩む女性刑事「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちを描いた「迷い箱」。短い話ばかりなのに、どれも予想を超える展開がある短編集です。タイトル傍聞きは「かたえぎき」と読むそうです。かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。漏れ聞いた言葉の方が、信じやすいと言う事ありますよね。直接褒められるより、他の人からあなたの事を褒めていたよと言われた方が、そうなのかと嬉しく思ったりします。反対に、詐欺でも使われるように思います。すごい占い師に特別に占ってもらえると言われても、その気にならないけど、全く関係ない人がどうしてもその占い師に占ってもらいたいと言っているのを聞いたら、ならばわたしもとなってしまうかもしれないです。SNSでみんなが欲しいと言っていると、自分も欲しくなってしまうのも同じ心理かもしれません。話がそれましたが、あえて「傍聞き」を利用する話でした。どれもちょっとしたミステリーでした。面白かったです。