金継ぎの家 あたたかなしずくたち2022/12/26


金継ぎの家

「金継ぎの家 あたたかなしずくたち」 ほしお さなえ・著 幻冬舎文庫
高校2年生の真緒と暮らす祖母・千絵の仕事 は、割れた器を修復する「金継ぎ」。進路に 悩みながらもその手伝いを始めた真緒はある 日、引き出しから漆のかんざしを見つける。 それを目にした千絵の困惑と故郷・飛驒高山 への思い。夏休み、2人は千絵の記憶をたどる旅に出る……。
祖母と孫が中心ですが、3世代の女性の物語です。その中に、金継ぎの内容や、漆塗りに関わる仕事の事が描かれていました。真緒の母が離婚して、それを反対した両親と疎遠になっていたけど、父(真緒の祖父)が、体調を悪くして、よく家に手伝いに行くようになり、また縁が復活したようです。父亡き後は、女3世代は同居するようになりました。更に現在は真緒の母は単身赴任していて、祖母と孫が2人暮らしです。金継ぎを教わり、興味を持っているようです。壊れた物を直す、それを喜んでくれる人がいると良いのは、ステキですね。3人の関係が良いです。真緒がよくできた孫でした。祖母千恵の秘めた想いを振り返る旅に、真緒が一緒に連れて行ってくれます。良い話でした。

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