よろこびの歌2022/12/03



「よろこびの歌」 宮下 奈緒・著 実業之日本社ジュニア文庫
著名なヴァイオリニストの娘で、声楽を志す御木元玲は、音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる……。
高校では、誰とも交わろうとしない玲、他にもいろいろな立場の人がいて、主に6人のそれぞれを描いた青春群像劇です。スポーツが得意な人、音楽が得意な人、霊感が強い人等。自分は女子高でないので、ちょっと雰囲気が違うとは思いましたが、高校時代の事を思い出します。誰かに似ているかもしれない小説でした。イラストもあって、マンガと小説の間のようで、すぐに読み終わってしまいました。合唱コンクールに向けて、みんなで頑張るのかと思ったら、合唱コンクールはすぐに終わってします。でも、合唱コンクールをきっかけに、親しくなったり、考えが変わったりしました。多感な少女時代、自分だけが恵まれてないように思います。他人が羨ましい時期でもあります。自分も高校では合唱祭があった事を思い出しました。