夜のお茶付 食堂のおばちゃん112022/12/14


夜のお茶漬け

「夜のお茶漬け 食堂のおばちゃん11」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
カツカレー、焼き魚定食、ハンバーグ、ナポリタンなど、近所にあれば、毎日通いたい。ほっとする美味しい料理で、財布にも心と体にも優しいはじめ食堂。姑の一子と嫁の二三、今や大きな戦力になった万里の三人で、仲良く営んでいます。そんなある日、万里がはじめ食堂の慰労会で訪れた、新富町「八雲」のスッポンのコース料理に衝撃を受けて……。
万里君が、自分の将来について、真剣に考える時が来たようです。会社に入ってもすぐに辞めてしまい、その後はフリーターとなって長続きしなかったのに、はじめ食堂で、料理の腕を磨いていきました。本人は魚が嫌いで食べられないのだけど、料理のセンスがあるのだと思います。ずっとはじめ食堂にいてもらっても良いのでしょうが、次のステップを目指す時は、一子も二三も引き止めず、本人の希望通り、応援しようと前から決めていました。とするとはじめ食堂はどうするのかと、今やすっかり調理の担当している万里がいないとなるとどうなるのかなぁと思っていました。しかし、納まるところに納まるのもです。次はどう変わっていくのかと気になります。今回は地区の再開発の話も出て、お店に人たちに心労もありました。少しづつ変わっていくものですが、良い方向へ進んでいけば良いです。