ボイリング・ポイント 沸騰 ― 2022/08/01
「ボイリング・ポイント 沸騰」 ヒューマントラストシネマ有楽町
一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。ロンドンにある人気高級レストランのオーナーシェフのアンディ(スティーブン・グレアム)は、妻子との別居や衛生管理検査で評価を下げられるなど、さまざまなトラブルに見舞われて疲れ切っていた。そんな中、なんとか店をオープンさせるが、あまりの予約の多さにスタッフたちは一触即発状態となっていた。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて突然来店し、脅迫まがいの取引を持ちかけてくるが……。
全編90分ワンショットで撮影した人気レストランの裏側、問題が続出して、緊張感がみなぎります。一人一人にも問題ありだけど、オーナーシェフのアンディにも、家族の事や、忙し過ぎるゆえかわからないけど、上に立ってみんなをまとめて行くには、至っていません。熱心な人もいるし、不真面目な人もいます。肝心の料理は、映像で見る限り、あまり美味しそうにも見えませんでした。
デザートを作る若い男の子の抱える問題や、多分人種差別主義者みたいな客など、中途半端な気もしました。最後は意外な方向へ。ノンストップの映像はすごいけど、あまり楽しいとは言いがたいです。なんとなく、アメリカっぽい気がしたけど、ロンドンの話だったのか。
★★★★☆ 4-
遠くに見えるスカイツリー ― 2022/08/02
永代橋から見た東京スカイツリー、先週ぶらぶらと歩いてみたけど、夕方でもムシムシと暑いです。
あきない世傳金と銀9 淵泉篇 ― 2022/08/02
「あきない世傳金と銀9 淵泉篇」髙田 郁・著 ハルキ文庫
大坂から江戸に出店して四年目、まさにこれから、という矢先、呉服太物商の五鈴屋は、店主幸の妹、結により厳しい事態に追い込まれる。型彫師の機転によりその危機を脱したかと思いきや、今度は商いの存亡にかかわる最大の困難が待ち受けていた。
少し間があいてしまったけど、シリーズ第9弾。
主人公幸が、実の妹と道を違えて行きます。五鈴屋が追い込まれて行くところを、知恵と工夫で凌いでいく過程を読んで行く感じです。シリーズの中でも、暗い時期でもありました。そして、何年かぶりに大阪の店に行く事にします。懐かしい人に会う事ができ、助言をもらいます。新しい方向を考えるようになります。リフレッシュできたように思います。五代目の前妻で幸の相談相手でもある女性・菊栄にも、刺激を受けます。仕事ができる女性は、この時代は関西よりも江戸の方が、力を発揮する事ができるようです。大阪では女性は店主になれないというのは、厳しいですね。しかし、時代小説を読むと思うのですが、東京から大阪まで歩いて行くというのが、すごいです。だいたい20日かかるようですが、状況により変わります。
さて、次が気になるので、10巻目を続けて読む予定です。
伝統の一戦 ― 2022/08/03
新型コロナウイルス感染拡大で、陽性者がたくさん出た巨人は、13日ぶりの試合再開でした。
“宇豆基野”のお惣菜9種盛りを食べました。
巨人3-6阪神でした。阪神ファンには良かったです。あ、でも阪神の守備がまずい時があって、あれよあれよと2点取られ、逆転される失態がありました。その後、更に逆転したから良かったけど。
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台 ― 2022/08/04
「アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台」 ヒューマントラストシネマ有楽町
売れない舞台俳優エチエンヌ(カド・メラッド)は、刑務所の囚人たちを対象とした演技ワークショップの講師を依頼される。サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」を演目に選んだ彼は、一癖も二癖もある囚人たちに演技を指導していく。エチエンヌの情熱はいつしか囚人たちや刑務所管理者の心を動かし、実現は困難とされていた刑務所外での公演にこぎつける。彼らの舞台は予想以上の好評を呼んで再演を重ねることになり、ついには大劇場パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く。
実話がもとになっています。スウェーデンの話のようですが、フランスで映画化。フランスの刑務所って、日本とは違っていて、部屋にいろいろな物があって、暮らしやすそうです。そんなにたくさん出てこなかったけど、普通の家の部屋の中みたいでした。外で公演を続けた囚人たちの舞台は人気になるものの、帰ったら全身検査したり、公演でもらった花束などは捨てられてしまいます。
「ドライブ・マイ・カー」でも「ゴドーを待ちながら」のシーンもあったけど、ちゃんと話は知らないです。今作の方が、長く説明がありました。囚人たちは、毎日待っている、明日がくるのを、刑期が終わるのを、面会が来るのを…。そういう人にこの演目が合っているのではとエチエンヌは思ったようです。なかなかセリフを覚えられず、勝手なことをしてしまう人たちで、初めは難儀します。だんだん皆が情熱的になっていきました。最後は意外でした。でも実話ベースだから、納得するしかないのかな。
★★★★☆ 4-
浮世絵動物園・前期 ― 2022/08/05
ふみの日の消印他 ― 2022/08/05
クロックムッシュ ― 2022/08/06
神保町の“瀬戸珈琲店駿河台下店”へ。クロックムッシュとアイスコーヒー。
本の街なので、場所柄か、ほとんどのお客さんが本を読んでいました。
あきない世傳金と銀10合流篇 ― 2022/08/07
「あきない世傳金と銀10 合流篇」 髙田 郁・著 ハルキ文庫
呉服太物商でありながら、呉服仲間を追われ、呉服商いを断念することになった五鈴屋江戸本店。
だが、主人公幸や奉公人たちは、新たな盛運の芽生えを信じ、職人たちと知恵を寄せ合って、これまでにない浴衣地の開発に挑む。
男女の違いを越え、身分を越えて、江戸の街に木綿の橋を架けたい。そんな切なる願いを胸に、試行錯誤を続け、懸命に精進を重ねていく。
両国の川開きの日に狙いを定め、勝負に打って出るのだが……。
果たして最大の危機は最高の好機になり得るのか。
シリーズ第10弾。
9巻目が、身内に裏切られた後のことで、辛かったけど、今作は新しい試みに試行錯誤していく様子で、ちょっと上向きな気分です。読みやすかったです。
川開きの時に花火があるのですが、その様子が面白かったです。花火を見たことがない人が、初めて見る時は感激するでしょうし、今のように華やかではないのだろうけど、当時の人たちも興奮するイベントだったのだろうなぁと思いました。
大阪から菊栄、女中、手代江戸へ出てきて、五鈴ファミリーが増えていきます。
だんだん大きな商いになっていきそうな予感です。面白かったです。
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