食堂のおばちゃん2022/08/11



「食堂のおばちゃん」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
焼き魚、チキン南蛮、トンカツ、コロッケ、おでん、オムライス、ポテトサラダ、中華風冷や奴…。佃にある「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が、仲良く店を切り盛りしている。心と身体と財布に優しい「はじめ食堂」でお腹一杯になれば、明日の元気がわいてくる。
人情食堂の話で、レシピも付いています。
常連さんが顔を揃える食堂で、嫁と姑なんですが、とても仲が良く、やりがいを持って働いている姿が良いのです。出てくる食事が、家庭の味だけど、どれも美味しそうです。きどった料理ではなく、スタンダードで、日本人は誰もが好きな味です。小鉢も毎日工夫されています。日替わり定食だけで数種類あって、常連さんが悩んでいるとハーフ&ハーフとか、小さい皿に別のおかずをサービスしてくれたりします。毎日行っても飽きないし、1人でも気楽に行けそう。こういうお店は近くにあったら、毎日通いたいです。
お客さんや家族に起こる出来事など、大事件はないけど、とても面白かったです。こういう店で働いて、賄いを食べるのも良いだろうなぁ。