マクベス2022/01/17



「マクベス」 ヒューマントラストシネマ有楽町
シェイクスピアの4大悲劇のひとつとして知られる「マクベス」は、魔女の予言によって野心をかきたてられたスコットランドの将軍マクベス(デンゼル・ワシントン)が、主君を殺して王位に就いたものの、内外からの重圧に耐えきれず、暴政によって次々と罪を犯していく姿を描いた物語。殺人や狂気、野心、怒りに満ちた計略のその物語を、モノクロ&スタンダードの映像で描き出す。
これまで弟のイーサンとともにコーエン兄弟として数々の作品を手がけてきたジョエル・コーエンが、単独で監督を務めています。マクベス夫人役をジョエル・コーエンの妻でもあり、「ファーゴ」「スリー・ビルボード」「ノマドランド」で3度のアカデミー主演女優賞を受賞しているフランシス・マクドーマンド。
スタイリッシュなモノクロ画像でした。舞台を観劇しているような感じながら、舞台ではできない演出もあります。シェイクスピアの悲劇で、はじめはゆったり、昔ながらのシェイクスピアのセリフで、ちょっと眠くもなりました。でも映像美で説得力がありました。なんといっても未来を予測する魔女が不気味でもあるけど、とても印象的です。「マクベス」の話を久しぶりに思い出しながら、いやほとんど忘れていましたけど。再確認できました。葛藤やうしろめたさで、精神がむしばまれいく世界のようでした。俯瞰した映像や、シンプルなセット、構図に強いこだわりがありました。

★★★★☆ 4-

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