泣き童子 三島屋変調百物語参之続2020/09/09


泣き童子

「泣き童子(わらし) 三島屋変調百物語参之続」 宮部 みゆき・著 角川文庫
三島屋シリーズ第三弾。三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とは……。
このシリーズ、読むのに少し間があいてしまったので、だいたいは覚えているけど、細かいところがあやふやになってきました。おちか自身の過去をあまり覚えていないかも。百物語といえば、不思議で怖い話が多いですが、夜思い出して眠れなくなるということはなく、良い話が多かったです。短編連作形式で、いろいろな話がありました。「まぐる笛」という話は同じ作者の「荒神」を思い出させる内容でした。
今回は、他の家で催される怪談語りの会に、お客として招かれて、皆で話を聞くというのもありました。
おちかが一人で話を聞くのは、一種のカウンセリングのようになっていると思いました。心に収めきれない怖い体験や、秘密などを誰かに聞いてもらって、語った人が落ち着きます。その為に、良い聞き役として、成長していっています。

フルーツサンド2020/09/10



“フタバフルーツパーラー”新宿店で、映画の前に食べました。
フルーツサンドです。イチゴ、キウイ、パイナップル入りでした。上品な甘さでした。

mid90s ミッドナインティーズ2020/09/11


mid90s ミッドナインティーズ

「mid90s ミッドナインティーズ」 新宿ピカデリー
シングルマザーの家庭で育った13歳の少年スティーヴィー(サニー・スリッチ)は力の強い兄(ルーカス・ヘッジス)に負けてばかりで、早く大きくなって見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボードショップに出入りする少年たちと知り合ったスティーヴィーは、驚くほど自由で格好良い彼らに憧れを抱き、近づこうとするが……。
俳優のジョナ・ヒルが初監督、脚本を手がけ、自身が少年時代を過ごした1990年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。
主人公のスティーヴィーがかわいい顔、まだ子どもで、できないことも多いけど、憧れがあります。特にスケボーが上手くなりたいし、上手な人がいるグループの仲間に入れてもらおうとします。1人だけ、幼い感じもするけど、だんだん仲間として認められていきます。初めての経験がいろいろあるのに、背伸びして、初めてじゃないふりをすます。タバコを吸ったら、母にバレないように、匂いをごまかします。涙ぐましい感じもします。怪我をしたり、家で友達の話をしなくなったりして、母(キャサリン・ウォーターストン)は心配するんだけど、手に負えなくなっていって、どっちかと言うと、母の気持ちになって見ておりました。母役は「ファンタスティック・ビースト」の人でした。大人になる通過点なんでしょうけど、男の子の独特の世界、そしてアメリカ・ロスアンゼルス、タイトルの通り90年代半ばの雰囲気がリアルで、オシャレな映画でした。
主人公にはたくさん苦悩が降りかかっているように思いました。お兄さんとのけんか激しいです。仲間との思い出は、何事にも変えがたく、若者特有のカルチャーとノスタルジーが良かったです。


★★★★☆ 4

トーストセット2020/09/12



友人との待ち合わせ前に、モーニング。有楽町の“illy”で、トーストセットです。
軽めに食べたいと思っていたので、ちょうど良い感じ。モーニングは3種類あって、他のも食べてみたいです。

久しぶりの当選2020/09/12



TOHOシネマズ日比谷の鑑賞券が当たりました。近頃、懸賞にもあまり応募してなかったし、久しぶりです。

チィファの手紙2020/09/14


チィファの手紙

「チィファの手紙」 シネスイッチ銀座
亡くなった姉のチーナン宛に同窓会の招待状が届き、妹のチィファ(ジョウ・シュン)は姉の死を知らせるために同窓会に参加するが、姉の同級生たちに姉本人と勘違いされてしまう。さらに、そこで初恋相手の先輩チャン(チン・ハオ)と再会したチィファは、姉ではないことを言い出せないまま、チャンと文通することになる。姉のふりをして始めた文通が、やがて初恋の思い出を浮かび上がらせていき……。
岩井俊二監督が自身の小説「ラストレター」を中国で制作した映画です。内容は同じですが、私は「ラストレター」を観ていなかったので、こういう内容だったのかと思いました。中国独自の生活環境やら、違いがあると思います。観てないから比較できないですが、キャストでは日本の方が良さそうな気がします。しかし、それは知っていて、有名は俳優だからで、中国の人からしたら「チイファの手紙」に出ている俳優たちは、有名でなじみのある人なのかと思います。手紙が重要な役割をしているので、興味深いですし、過去と現在のストーリーが絡み合って、よくできていると思いました。センチメンタル過ぎる気もしましたけど、良かったです。

★★★★☆ 4

パヴァロッティ 太陽のテノール2020/09/15


パヴァロッティ 太陽のテノール

「パヴァロッティ 太陽のテノール」 TOHOシネマズシャンテ
神の声を持つと言われたイタリアのオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティの生涯を、名匠ロン・ハワード監督が追ったドキュメンタリー。
アマチュアのテノール歌手だったパヴァロッティが、世界的な名声を得ていく過程や、実際の舞台の音源や映像など、彼に事をよく知る23人のインタビューを交えて素顔に迫っていきます。
なんといっても、すぐにお友達になってしまいそうな、親しみやすい性格がよくわかります。基本的にはとっても良い人のようです。チャリティー活動も精力的にこなして、功績が大きいです。恋愛関係ではいろいろあったようですが、奥さんはもちろん、元妻、愛人だった人まで、インタビューに答えているのが驚きでした。
ダイアナ妃との交流や、U2のボノにも、積極的にお近づきに行っていました。
「ラ・ボエーム」「トスカ」など絶頂期のパフォーマンスや、「トゥーランドット」の名曲を3大テノールで共演した伝説のステージ等、映画で観ても美しい歌声なので、生で聴いたら、すごいのだろうと思いました。オペラには詳しくないですが、面白かったです。

★★★★☆ 4-

イタリアンランチ再び2020/09/16



先日行って、気に入ったイタリアンの店“イルバロッコ”へ。また行きました。日比谷にしては、リーズナブルです。魚介のピッツァ・ペスカトーレ、パスタは、ボローニャ風ミートソースです。

ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで2020/09/17


ルリボシカミキリの青

「ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで」 福岡 伸一・著 文春文庫
花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」!?生物学者・福岡ハカセが語る、最先端の生命科学から探求心の育て方まで。ユーモラスに語るエッセイ。
ルリボシカミキリというのを、初めて知りましたが、画像を検索したら、本当にきれいな青でした。福岡ハカセの好きなことや、周囲の出来事など、文章が読みやすかったです。人柄があらわれているし、難しいことも、わかりやすく書かれていました。いろいろなテーマで、あまりつながりはないです。