きっと、またあえる2020/09/01


きっと、またあえる

「きっと、またあえる」 シネマート新宿
息子が受験に失敗し、病院に担ぎ込まれたアニ(スシャント・シン・ラージプート)。そこへいまは親世代となった悪友たちが集まり、アニの息子を励ますため学生時代の奮闘記を語り始める。90年代、インドでもトップクラスのボンベイ工科大学に入学したアニだったが、学生寮は負け犬ばかりが集まるといわれるボロボロの4号寮に振り分けられる。アニと4号寮の仲間たちは、寮対抗の競技会で「負け犬寮」の汚名を返上すべく、知恵とやる気と団結力でさまざまな競技を勝ち抜いていくのだが……。
今はあまり使われないけど「バンカラ」という言葉を思いました。バンカラな青春、お上品ではなく、粗野でしょうもない学生たちが、寮の名誉をかけて結束していく物語。皆、今はそれなりに成功しているようなので、学生時代の経験が、後に役に立っているのだと思います。主人公アニの息子は繊細で、気が弱いのです。生きる気力を失っているので、昔の仲間が結集して、アニたちの学生時代がどうであったか、語って聞かせるという話でした。
「きっと、うまくいく」も、大学時代の話だったし、タイトルも似せて、後で混乱しないかしらと思いました。でも、まぁ、雰囲気も似ています。比較すると「きっと、うまくいく」の方が好きですが、こちらの映画も楽しかったです。インドの大学生活の様子って、こうなのでしょうか。監督の大学時代のエピソードも盛り込んであるそうなので、古き良き時代の大学生活なのだと思います。
監督は「ダンガル きっと、つよくなる」のニテーシュ・ティワーリー。
学生時代のヒロインで、後にアニと結婚したマヤ役は、シュラッダー・カプールで、最近見た顔と思ったら「サーホー」に出演していました。
全体的にはダンスは少ないですが、エンディングが面白い演出になっていました。

★★★★☆ 4+