サラダ、カルボナーラ、マルゲリータ2020/10/01



映画の後に“ピエトロ”錦糸町店で夕食。2人でシェアして食べました。

ムーミン コミックス展2020/10/01



「ムーミン コミックス展」 松屋銀座8階イベントスクエア
ムーミン75周年だそうです。トーベ・ヤンソンが生み出し2年間、フィンランドの新聞に漫画掲載されました。その後、弟のラルス・ヤンソンの協力のもと、別の新聞で20年余り、連載されたようです。新聞なので、ほとんどモノクロの展示品でしたが、とても繊細に描かれていて、きれいな絵でした。
フィンランドのスヌーピー的な人気キャラクターですね。
グッズもいっぱい売っていました。

トーベと弟のラルス。

三鬼 三島屋変調百物語四之続2020/10/02


三鬼 三島屋変調百物語四之続

「三鬼 三島屋変調百物語四之続」 宮部 みゆき・著 角川文庫
三島屋シリーズ第四弾。三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。
登場人物が多少変化してきています。主人公おちかの従兄の富次郎が出てきて、これまで出ていた人との別れもありました。別の新しい出会いもあって、今後も楽しみです。
今回は特に、黒白の間での、おもてなしの準備について感じいりました。お茶や菓子を準備することはもちろんですが、床の間の花や掛け軸を選び方です。私は季節を感じさせるものという程度にしか思っていなかったのですが、お客様がどういう人か、その人に合ったもの思いやっていました。語りに来る人は初めて会う人の方が多いですが、毎回考えて準備するのです。

フェアウェル2020/10/04


フェアウェル

「フェアウェル」 TOHOシネマズ日比谷
ニューヨークに暮らすビリー(オークワフィナ)は、中国にいる祖母が末期がんだと知らされる。この事態に、アメリカや日本など世界各国で暮らしていた家族が帰郷し、親戚一同が久しぶりに顔をそろえる。アメリカ育ちのビリーは、大好きなおばあちゃんが残り少ない人生を後悔なく過ごせるよう、病状を本人に打ち明けるべきだと主張するが、親戚たちはビリーの意見に反対する。中国では助からない病は本人に告げないという伝統がある。ビリーと意見が分かれてしまうが……。
中国で生まれアメリカで育ったルル・ワン監督が自身の体験に基づき描いた物語だそうです。病気の告知については、国によって違うし、いろいろな考え方があります。日本はアメリカよりは中国に近いのかもしれません。主役のオークワフィナは、良かったけど、短い映画ながら、長く感じてしまいました。悪いわけではないけど、あまり話が進まないです。期待や予想とも違う展開でした。親戚が集まる口実で結婚式があるけど、それもちょっと長かったです。

★★★☆☆ 3

チーズケーキ2020/10/05


 
映画前に“Cafe&Meal MUJI 日比谷”で、チーズケーキとコーヒー。

ある画家の数奇な運命2020/10/06


ある画家の数奇な運命

「ある画家の数奇な運命」 TOHOシネマズシャンテ
ナチ党政権下のドイツ。クルト・バーナート(トム・シリング)は、アートに造詣が深い叔母の影響で、幼い頃から絵画に興味を持つが、精神のバランスを崩した叔母はナチスの安楽死政策によりガス室に送られる。その後バーナートは芸術の道に進むが、愛した女性の父親は叔母を死に追いやった元ナチス高官だった。
「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルに、ドイツの激動の時代を生きた芸術家の半生を描いた人間ドラマ。主人公クルト役を「コーヒーをめぐる冒険」のトム・シリングが演じていますが、その頃と変わらず若く見えます。
主人公の叔母を演じている女性がとってもきれいでした。
映画は189分とかなり長いのですが、面白かったので、それほど長くは感じませんでした。主人公たちがイチャイチャしているシーンが多いので、そこをもう少し削っても良い気がしました。運命の巡り合わせが秀逸で、義父のことを知らないまま妻となる人と出会って、恋愛もあり、画家として試行錯誤あり、美大での仲間たちとの様子なども描かれています。絵や作品も興味深いです。「善き人のためのソナタ」がとても良かったので、比較したらそちらの方が好きだけど、今回の作品も良かったです。

★★★★☆ 4+

騙し絵の牙2020/10/07


騙し絵の牙

「騙し絵の牙」 塩田 武士・著 角川文庫
出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。笑顔とユーモア、ウィットに富んだ会話で周囲を魅了する男だ。ある夜、上司から廃刊の可能性を匂わされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業タイアップ。問題が山積みになっていく。
俳優・大泉洋を小説の主人公に「あてがき」した作品だそうで、初めから大泉洋を想像しながら読みました。よくするモノマネなどもあって、映像が見えてきそうです。出版業界の裏側と、現代の状況をリアルに伝えていましたし、面白かったです。どうして騙し絵なのかと、初めは思っていたけど、最後まで読むと理解できました。頭の良い人達がたくさん出てきましたし、嫌な上司や、ライバルや同期、会社の人間模様が共感できました。登場人物が結構多くて、ちょっと混乱しましたけど。大泉洋主演で映画も公開するようなので、是非とも観たいと思っています。

鵞鳥湖の夜2020/10/09


鵞鳥湖の夜

「鵞鳥湖の夜」 ヒューマントラストシネマ有楽町
2012年、中国南部。再開発から取り残された鵞鳥湖(がちょうこ)周辺の地区で、ギャングたちの縄張り争いが激化。刑務所を出て古巣のバイク窃盗団に戻った男チョウ(フー・ゴー)は、対立に巻き込まれ、逃走中に誤って警官を射殺してしまう。全国に指名手配された彼は、妻と会おうとするのだが、うまくいかない。そんな彼の前に、見知らぬ女アイアイ(グイ・ルンメイ)が妻の代理としてやって来る。鵞鳥湖の水辺で娼婦として生きる彼女と行動をともにするチョウだったが、警察や報奨金を狙う物たちに追われ、後戻りのできない袋小路へと追い詰められていく。
中国ノワール映画。ほとんどの場面が夜でした。雨がとても印象的です。映像がスタイリッシュで、どこを切り取っても絵になっているようでした。音楽も独特で、特に追い詰められているところなどは、歌舞伎の四谷怪談や、女殺油地獄などのように、和風な鳴り物みたいに感じました。謎の女アイアイ、味方なのか、よくわからないままに話は進んでいきます。時間が前後して、説明されていきます。
水浴嬢という風俗的な仕事を初めて知りました。グイ・ルンメイは美しかったです。チョウの奥さん可愛らしい。フー・ゴーはかっこいい。ちょっと阿部寛っぽく見える時もあります。「チイファの手紙」にも出ていました。なかなか血なまぐさいですが、芸術的でミステリアスな映画でした。肉の入った麺、おいしそうに食べていました。
好きなタイプの映画です。

★★★★☆ 4+