Spice -映画・本・美術の日記-

「エール！」　ヒューマントラストシネマ有楽町
フランスの田舎町で暮らすポーラ（ルアンヌ・エメラ）は、自分以外の家族（両親と弟）は聴覚障がいがある。ポーラは、一家の通訳を引き受け、仲良く暮らしていた。ある日、ポーラの歌の才能を見出した音楽教師は、パリの音楽学校受験を勧めてきた。ポーラの歌声を聞けない家族は反対し、家族を置いてパリに行くことはできないと、夢を諦めかけるが…。
夢と家族との狭間で葛藤し、成長していく少女と、家族愛の物語。障がいがありながらも、なかなか強烈な両親だけど、家族を大切に思う気持ちは人一倍です。ハートウォーミングな内容でした。そんなにすごい事件があるわけでもないし、シンプルな話なんだけど、泣けてしまいました。歌ももちろんすてきでした。懸命に伝えようとするポーラと、理解しようとする家族。手話だけじゃなくても、身振り手振りで気持ちが伝わってきました。

★★★★☆　4