1001グラム ハカリしれない愛のこと2015/11/01

1001グラム ハカリしれない愛のこと
「1001グラム ハカリしれない愛のこと」 Bunkamura ル・シネマ
ノルウェーの測量研究所の女性研究員マリエ(アーネ・ダール・トルプ)は、スキーのジャンプ台の長さやガソリンスタンドの計器のチェックなど、あらゆる測量をこなす日々。結婚生活は規格通りにはいかず、離婚手続き中。ある日、ノルウェーの1キロの基準となる大切な重り(キログラム原器)を持ってパリの学会に代理で出席することになる。フランスに渡ったマリエに思いがけない出会いがある…。
あまり説明がないので、初めは人間関係がよくわからなかったりしました。
パリの国際セミナーに参加し、各国の人々がキログラム原器を持って集まってきます。本当にこういうことがあるのか不思議な世界でした。でも、堅い感じの集まりだし、終始真面目な会話が続きます。マリエは孤独な女性で、前半は特に淡々としていて、進むのが遅く感じられました。単調な毎日が繰り返され、無機質な映像なんです。そんな中、マリエが乗っている電気自動車が鮮やかな青色で、シンプルな街並や建物、自然の中に映えるのです。電気自動車は重要な役割をしています。パリで出会う男性とは車がきっかけになっています。
監督のベント・ハーメルは「キッチン・ストーリー」「ホルテンさんのはじめての冒険」など、おじさんの気持ちを描くことが得意な方だと思っていましたが、今回は女性が主人公で、様々な経験を通して、彼女なりの答えをみつけていく幸せさがしの話でした。人にはすすめにくいけど、私は良かったと思います。ただちょっと眠くなるかも。

★★★☆☆ 3+