県庁おもてなし課2015/12/01

県庁おもてなし課
「県庁おもてなし課」 有川 浩・著 角川文庫
とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。観光立県を目指して、若手職員の掛水史貴は、手始めに地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。しかし、吉門から対応の遅さにダメ出しを受ける。お役所仕事しか知らないおもてなし課だったが、ふるさとに活気を取り戻すべく奮闘していく…。
地方の再生ではあるけど、いろいろなことにあてはまり、勉強になる本でした。高知県の魅力も伝わってきました。映画にもなっていてエンターテイメント性は高いです。お役所仕事をしてきた青年が、自分で考え行動を起こし、成長していくことと、甘酸っぱい恋愛を絡めて描かれています。

丸の内イルミネーション2015/12/01


KITTEクリスマスツリー

KITTEホワイトツリー。


30分ごとにライトアッププログラムがあり、音楽に合わせて色が変わります。



KITTEの地下で千葉県を宣伝するイベントがあり、千葉県のマスコットキャラクターのチーバくん(左)と、君津市のきみぴょんが来ていました。私はチーバくん好きです。


ブリックスクエア。


丸の内ビル。奥に小さいスケートリンクがありました。

プラド美術館展2015/12/02


プラド美術館展

「プラド美術館展 スペイン宮廷 美への情熱」 三菱一号館美術館
プラド美術館はいわずと知れたスペインが誇る膨大なコレクションを持つ美術館です。過去に訪れたことはあります。


ヒエロニムス・ボス《患者の石の除去》

先日行った「風景画の誕生」では、ボス本人の絵が見れなかったので、この絵を目的に見に行きました。



バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《ロザリオの聖母》

キッシュプレート2015/12/03

KITTEの“丸の内 CAFE 会”で、キッシュとサラダとヨーグルトののったプレートを食べました。コーヒーは黒いカップに入っていました。コーヒーの色がわからないけど、おしゃれなんだろうか。

ミケランジェロ・プロジェクト2015/12/03

ミケランジェロ・プロジェクト
「ミケランジェロ・プロジェクト」 TOHOシネマズシャンテ
ヨーロッパ各国に侵攻したナチスドイツが歴史的に重要な美術品の略奪を繰り返していた第2次世界大戦下、建造物や美術品を保護する任務を託された美術館館長フランク・ストークス(ジョージ・クルーニー)は、7人の美術専門家で構成される特殊チーム「モニュメンツ・メン」を結成し、危険な状況下で美術品保護のための作戦を遂行していく。
ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本・主演を務め、第2次世界大戦中の実話を映画化。マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン、ケイト・ブランシェットと豪華共演。
俳優としても、監督としても素晴らしいジョージ・クルーニーです。メンバーが似ているけど「オーシャンズ11」みたいなのを期待するとちょっと違いますが、実話をベースにユーモアあふれる肉付けがされていて面白かったです。芸術好きな人にはたまらないですよね。現在、鑑賞できる美術品が、こういう経緯を経て、守られていたということ。戦争で失われていた作品も数多くあったと思いますが、場合によってはエルミタージュやドイツの美術館にあったかもしれないのだなぁと考えさせられます。中でも冒頭登場するファン・エイク兄弟作のヘントの祭壇画は、生で見るとすごい迫力です。自分が見に行ったことのある思い入れの強い絵なので、感激もひとしおでした。
ジョージ・クルーニーの実のお父様も出演していました。ちょっと面影があります。

★★★★☆ 4

消えた声が、その名を呼ぶ2015/12/04

消えた声が、その名を呼ぶ
「消えた声が、その名を呼ぶ」 ブロードメディア・スタジオ試写室(試写会)
1915年、オスマントルコ。鍛冶職人ナザレット(タハール・ラヒム)は、アルメニア人であるがゆえ、妻と双子の娘から引き離され、砂漠での強制労働を強いられる。仲間が次々と命を落とす中、喉にナイフを刺されたが奇跡的に生き残ったナザレット。声を失いながらも、生き別れた家族を捜す壮大な旅に出る…。
まさに娘を訪ねて三千里という言葉が浮かぶ映画でした。灼熱の砂漠を歩き、死にそうな目に何度もあいながら、海を越え、キューバ、アメリカと長い旅路です。目的のためなら、手段を選ばず、決して善良で正直ではないけれど、強い意志を感じました。ナザレットを演じるタハール・ラヒムはかっこよくて、汚い格好をしていても、ファッショナブルに見えました。「ある過去の行方」に出演していましたね。
監督はトルコ系ドイツ人のファティ・アキン。コメディ色の強い「ソウル・キッチン」が大好きなんですが、本来は社会派の映画を撮る監督なんですね。そういえば「ソウル・キッチン」の主人公のお兄ちゃんを演じていた人が出ていたなぁ。
ナチスのユダヤ人迫害のような、アルメニア人の虐殺。こういうことが起きていたとは聞いたことがあったけど、どんな状況だったのかと目の当たりに見ると、眉間にシワが寄りっぱなしです。今でも民族や宗教や難民の問題は治まることはないようです。平和で幸福な毎日がどうして脅かされてしまうのでしょう。ビターな内容ですが、感動しました。
共同脚本は「レイジング・ブル」や「ニューヨーク・ニューヨーク」のマルディク・マーティンが30年ぶりに復活だそうです。

★★★★☆ 4

江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記2015/12/05

江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記
「江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記」 中島 要・著 祥伝社文庫
貧乏長屋に住むお初と兄の太吉。両親は、騙されて浅草の小間物屋を失い、失意のうちに亡くなった。店を買い戻そうと真面目に働く兄妹だった。しかし兄の太吉が価値ある名品と聞いて“井戸の茶碗”を買い、転売して利益を得ようするのだが、実は贋物だったことがわかる。困り果てているところに、長屋に住む謎の浪人の赤目勘兵衛が、高値で売ってやると言ってくる…。
連作短編で、1作目を読むと主人公と思っていたお初は、そうではなく、この長屋に住む様々な人の困りごとを、解決してくれる浪人の方が、作品を通じて中心になっていることがわかります。仕事もせずにお酒ばかり飲んでいる男で、周囲からは恐れられているのだけど、世話になった人々が増えていくと、慕われていくようになります。
長屋の人みんなが助かるような、素敵な話でした。時代物を読んだことない人でも、この本を読んだら好きになるのではないかな。
笑いあり、推理あり、人情噺のように、心に染み入る話もありました。どれも短い話ですが、まとまりとつながりがあって、良かったです。

ランチ寿司2015/12/06

金曜日に食べたランチ。仕事で銀行へ行ったので、近くの“すしざんまい本陣”で、食べました。1080円のもみじ。

Re:LIFE リライフ2015/12/07

Re:LIFE リライフ
「Re:LIFE リライフ」 TOHOシネマズシャンテ
アカデミー脚本賞を受賞して有名になるも、その後15年間ヒット作に恵まれないキース(ヒュー・グラント)。仕事もなくなり、しかたなく引き受けた田舎町の大学講師。生徒を顔で選んだりして、やる気もなかったキースだったが、シングルマザー大学生のホリー(マリサ・トメイ)や、他の生徒の真剣な思いに引きずられて、次第に熱心に教えるようになる。過去の栄光にこだわっていたこと、疎遠になっていた息子のことなど、じっくり考えさせられるようになる。しかし、教師をクビになるかもしれない事態が…。
監督は「ラブソングができるまで」のマーク・ローレンス。
文学はシェイクスピアやジェーン・オースティンのことが出てきますが、それ以上に映画ネタがたっぷり入っています。映画に詳しい人はうれしいですが、わからなくても楽しめます。軽快にすすんでいくし、個性的な登場人物が配されていて、飽きません。「セッション」の鬼教官だったJ・K・シモンズは涙もろい学科長の役でした。
ヒュー・グラントの実際の若い頃の映像が使われているけど、比較するとかなり変わっていました。もっと掘り下げて、物語に深みを与えた方が良いとは思うけど、楽しく見れました。

★★★★☆ 4-

メニルモンタン 2つの秋と3つの冬2015/12/08

メニルモンタン 2つの秋と3つの冬
「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬」 シアター・イメージフォーラム
33歳で定職に就けずにいる元画学生のアルマン(ヴァンサン・マケーニュ)は、ジョギング中にぶつかった女性アメリ(モード・ワイラー)にひかれる。ある日、夜道で2人の男に襲われそうになっていたアメリを助けようとしたアルマンは、逆に刃物で刺されてしまうが、この事件をきっかけにアルマンとアメリは急接近する。
パリのメニルモンタン在住の恋人たちやその友人たちの日常が綴られる。フランス映画らしく、特にハッピーでわかりやすい結末はないのだけど、リアルなパリでの暮らしを覗いているような気分。でも、変わっているのが、主人公たちが、画面に向かって語りかけること。それがちょっとではなく、頻繁に過去を振り返るインタビューのような感じかな。その後に説明した内容の映像もあるのだけど、昔はこういう映画が結構あったような気もします。でも、こんなに語りかけないよねってほどに、真正面を向いて話かけてきます。ヌーヴェル・ヴァーグの映画のようにも感じるし、また新しくも感じます。
主人公のヴァンサン・マケーニュは決してイケメンでもないのだけど、いくつか映画を見てるだんだんクセになるのです。なんだあのヘアスタイルと思いつつ、ダサさの中にかっこ良さも見えるんです。ヴァンサン・マケーニュは「遭難者」「女っ気なし」「やさしい人」とギョーム・ブラック監督作を見ているけど、今回はセバスチャン・ベベデールという新鋭監督で、脚本も書いていそうです。
好みは分かれる映画かもしれないけど、パリの下町の秋冬の風景、リアルな恋人たちの様子を楽しめました。フランス映画好きじゃない人は抵抗あるかもしれません。

★★★★☆ 4