怪しい彼女2014/07/20

怪しい彼女
「怪しい彼女」 TOHOシネマズみゆき座
毒舌な70歳のおばあちゃんオ・マルスン(ナ・ムニ)は、写真館へ行った直後、突然20歳の姿に若返ってしまう。オ・ドゥリ(シム・ウンギョン)と名のって、新しい人生をやり直そうとする。孫のパン・ジハ(ジニョン)の組んでいるバンドに誘われボーカルを務めると、歌唱力やルックスで話題になる…。
夫と死別し、苦労の連続だった人生、今では口うるさい豪快なお婆ちゃんになってしまったけど、中身はそのままで、若い娘になってしまったので、そのギャップが面白いんです。演じるのが「サニー 永遠の仲間たち」のシム・ウンギョンなので、その表情の豊かさは見る価値あります。歌も自分で歌っているようです。ファッションもみるみるかわいくなるのですが、孫のバンドも初めは、ヘンなメイクで勘違いな歌を歌っているんだけど、ビジュアルがナチュラルになっていくのもいいですね。オ・ドゥリのくるくる変わる表情や、突飛な行動に、笑ってばかりだけど、ちゃんとホロリとさせられるところもあるのです。そのホロリのシーンが長くて、そんなことしている場合じゃないでしょってアセっちゃうけど、全体的にすごくよくできたストーリーでした。ほのかな恋心を経験し、家族との関係の変化もあり、良い終わり方でした。最後のひとひねりまで効いています。見ると元気になる映画でした。

★★★★☆ 4+