友だちのうちはどこ?2012/12/19

友だちのうちはどこ?
「友だちのうちはどこ?」1987年のイラン映画で、午前十時の映画祭で観ました。
友だちのノートを間違って持って帰ってしまったアハマッド。早く返さないと、宿題をできなくて、友だちが先生に怒られてしまう。家を飛び出し、隣村へ走るアハマッド、でも友だちの家はみつかりません。誰に聞いてもわからない…。
有名な映画だけど、観たことがなかったので行ってきました。アッバス・キアロスタミ監督の作品は最近のは観ているので、原点のような作品が観てみたかったのです。
あどけない子どもの世界です。うまく説明ができなかったり、大人が相手にしてくれなかったりで、どうなるんだろうとハラハラします。その合間に見えるイランの田舎の村の生活ぶりも興味がありました。家の作りとかも変わっていますし、風習とか座り込んで宿題をする様子とか。主人公の子が顔もかわいかったし、いじらしくて良かったです。

★★★★☆

図書館革命2012/12/20

図書館革命
「図書館革命」 有川 浩・著 角川文庫
図書館戦争シリーズ4巻です。
原発テロが発生し、著作の内容がテロに酷似しているとされた人気作家・当麻蔵人に、身柄確保をもくろむ良化隊の影が迫る。図書隊は当麻を匿い、表現の自由を守ろうとする。
検閲のない社会の実現を目指す図書隊とそれを阻止したい良化隊の対立、主人公・郁の恋の結末は…。
先日、アニメ映画は公開されてたけど、観なかったのですが、4巻目の内容が映画になっていたことを読んでいてわかりました。読んでみるとアニメも観たかったなぁと思うのですが、結末がわかってしまってから読むのでは面白さが半減してしまうので、先に本を読んで良かったと思いました。詳しく書くとネタバレしてしまうのですが、次から次に苦難が待ち受け、その打開のための方策がまたアイデア満載です。法律のことや裁判のことはちょっと難しいところもありますが、いろいろなことが上手く納まっていって、最終巻を迎えました。でも、別冊もあと2冊あるので、読むのが楽しみです。

LOOPER/ルーパー2012/12/21

LOOPER
「LOOPER/ルーパー」の試写会へ行ってきました。
近未来の話。タイムマシンは開発されていたが、使用は禁じられている。30年後の世界では、犯罪組織だけがそれを悪用している。殺したい人物を30年前に送り、そこでまちうけるルーパーと呼ばれる暗殺者がその処理を請け負う。ルーパーのジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィッド)は、送られてきた相手が30年後の自分だと気が付く。一瞬の躊躇により、30年後の自分(ブルース・ウィリス)は、逃げてしまう。彼を消さなければ、自分の身が危ない。ジョーは未来の自分を追い詰めようとする。そして、未来の自分が30年前の世界でしようとすることは…。
タイムマシンものの面白さと複雑さがあります。現在のジョーが死ねば未来のジョーも死ぬわけだから、30年後の人間を現代にのさばらせておくわけにいかず、仲間からも命を狙われる。未来の自分を殺したら、自分は30年後には死ぬことになる。新しいケガをすれば、直ちに30年後の自分にも古傷ができたりする。
一見似ていない主人公2人ですが、特殊メイクや表情の感じで、似させています。素に近いブルース・ウィリスに対して、ジョセフ・ゴードン=レヴィッドが表情を似せようとするので、彼らしくない感じがしてちょっと残念。若造と経験豊富な大人の男、仕留めるのは難しい。話はどうなるのかとワクワクもしました。でもなんだかやるせない話なんだなぁ、これが。

★★★★☆

銀座イルミネーション2012/12/22

ブルガリです。見えにくいけど、ダイヤが連なっているようなデザインです。来年の干支も表しているんだと思います。


その向かいはカルティエ。


ミキモト。


フランケンウィニー2012/12/23

フランケンウィニー
「フランケンウィニー」を観てきました。
手作りの特撮映画を作る少年ヴィクターは愛犬のスパーキーと大の仲良し。しかし不慮の事故がスパーキーの命を奪ってしまう。科学の授業を参考に、ヴィクターは落雷の力を利用して、スパーキーを蘇らせることに成功。死んだはずのスパーキーが生き返ったことが周囲に知られて、町を巻き込む大騒動に…。
スパーキーは特に賢い犬ではないのですが、ヴィクターはスパーキーのことが大好き。もちろんスパーキーもヴィクターにいつもくっついて歩いています。スパーキーが亡くなった時のショックははかりしれない。その無垢な思いが、スパーキーを蘇らせてしまう。
モノクロのストップモーション・アニメーションで、キャラクターはちょっと不気味なところがあるのですが、ヴィクターの思いや、スパーキーの愛らしさが観ているうちにだんだんかわいく見えてきます。ちょっと子ども向きではないかもしれません。
名作映画に捧げるオマージュのようなシーンがいっぱいあって、ティム・バートン監督がリスペクトする映画なんだろうなぁと思います。そういうシーンをみつけたり、見終わった人同士でいくつわかったか話あったりするのも面白いと思います。

★★★★☆

メキシコ料理2012/12/24

友だちの誕生日を兼ねて、女4人でクリスマスランチ。メキシコ料理の“エルトリート”へ行きました。


ファンシーチキンのサラダ。シュリンプ&アボカドサラダ。ドレッシングがグッド。


ビーフ&シュリンプファヒータとチキン&シュリンプファヒータ。
手前のトルティーヤに肉やエビ、ソースを乗せて巻いて食べます。
久しぶりのメキシコ料理、おいしかったなぁ。

PRIDE 池袋ウエストゲートパークⅩ2012/12/25

PRIDE
「PRIDE 池袋ウエストゲートパークⅩ」 石田 衣良・著 文春文庫
果物屋のマコトのもとに、池袋で起こるもめ事の相談がいつも持ち込まれる。今回は会社の重要な内容を入れた携帯電話を落としてしまい強請られている男からの依頼、自転車事故で怪我をした弟のために犯人を捜してほしいという女性の依頼、アイドルをめざす32歳の女性のストーカー被害、レイプ犯を捕まえてほしい美女。どれも現代で起こりうる問題をあげていて、いろいろ教えられます。地下アイドルとして活躍する女性の話「北口アイドル・アンダーグラウンド」は、アイドルを目指す人たちの気持ちとか世界とか改めて知った感じがしました。
マコトの一人称で語られるこのシリーズは、ちょっと昔の外国のテレビ番組みたいに、読者に語りかけています。その等身大の言葉づかいとマコトの心意気が魅力です。第1期完結10巻目と書いてありました。一段落なのでしょうか。でも第1期ということは第2期があるのでしょうね。

最初の人間2012/12/26

最初に人間
「最初の人間」を観てきました。
1957年、作家のコルムリは故郷のアルジェリアを訪れる。フランス領のこの地は独立をめぐって激しい紛争が起こっていた。父は若くして戦死し、貧しいながら苦労して彼を育ててくれた母に会いに行く。いつしか幼き日の自分の姿が去来する。厳格な祖母、文学の道にいざなってくれた恩師、コルムリのルーツが浮かび上がる…。
アルベール・カミュの未完の遺作「最初の人間」を映画化。自伝的な内容です。だからこそ興味深いです。戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したカミュですが、幼少期に父が亡くなっていて、不自由な子ども時代を過ごす。家族は誰も文字が読めないという家のようで、学校を卒業したら、幼くして工場で働き始める予定だったが、先生の勧めで奨学金を受けて進学できるようになったようです。アルジェリアという国のことを名前しか知らなかったなぁと思いました。
主演のジャック・ガンブランが好きなんで、観に行きました。彼の子ども時代を演じる男の子もとても良かった。かわいいだけじゃなく、リンとした雰囲気がありました。
民族間でもめないで、共存する社会、暴力による解決を否定したカミュの想いも伝わってきます。映画のラストは唐突に終わってしまったような気もします。

★★★★☆

ハンバーグさっぱりおろしソース定食2012/12/27

仕事がたてこんでいて、いつも遅くなっちゃう。
お腹がすいたから、食べて帰る。
ハンバーグさっぱりおろしソース定食というものを頼んだけど、ハンバーグというより、つくねみたいでした。
とん汁がホッとします。

別冊図書館戦争Ⅰ2012/12/28

別冊図書館戦争Ⅰ
「別冊図書館戦争Ⅰ」 有川 浩・著 角川文庫
図書館戦争シリーズ5巻です。
4巻目で一応の結末を迎えるのですが、これはそれを補足するような番外編です。特に恋愛を中心に男女の微妙な距離感が描かれています。主人公の周囲の人たちにも、だんだん馴染みになってきて、残すはあと1冊、登場人物たちとお別れするのが寂しいです。