かいじゅうたちのいるところ2009/12/09

「かいじゅうたちのいるところ」を試写会で見ました。
モーリス・センダックの絵本を映画化したものですが、
絵本はすご~く短い話なのに、映画になるのかなと思いました。

8歳のマックスはお母さんとケンカして家を飛び出します。
どんどん走っていって、船にも乗ってどんどん漕いで行くと、
かいじゅうたちが住んでいる島に着きました。
かいじゅうたちはマックスを食べようとしますが、
マックスの機転で、自分は強くて王様だから、食べちゃダメと
言います。そして、かいじゅうたちの王様となるのです。
はじめに仲良くなったキャロルをはじめ、6人(匹?)の
かいじゅうと生活を共にしますが、かいじゅうたちには
いろいろな問題もあるようです。

かいじゅうは表情も豊かで、怖い顔だけど、どこか愛らしくて、
よくできていました。
子ども向けのかわいらしい話かと思うとそうでもなかったです。
まず、かいじゅうたちとマックスが、予想以上に動きが機敏で、
力加減を知らない小さな子どものように駆け回ったり、暴れたり、
ちょっと暴力的に感じました。
仲間から距離をおいていているかいじゅうKWと、キャロルの
関係が難しくて、好きあっているのに、いがみあっている家族の
ような、夫婦のような、なんだか人間社会にもありそうな感じ。
王様マックスがみんなをうまくまとめてお話が進むのかと思うと、
そうでもなく、友情らしきものは生まれたのかもしれないけど、
わかりやすいハッピーエンドを求めると、ちょっと違うような
気がしました。

★★☆☆☆

コメント

_ (未記入) ― 2010/01/22 17:16

あの怪獣たちは、マックスの心の中にいる
さまざまな感情(不満/純粋/自己中心的)や
性格、願望を具現化したものたちです。

怪獣たち=マックスなのでそこで自らの感情と
向き合い、帰ってきたこと=現実に向き合うことを
決めたこと自体がハッピーエンドでは?

_ spice@管理人 ― 2010/01/23 00:30

コメントありがとうございます。
マックスと怪獣は、別のものとして考えていました。
いろいろな個性の怪獣がいたし、
そういうことと思って見ると、納得できるかも。

トラックバック

_ カノンな日々 - 2010/01/16 08:44

1963年に出版されたモーリス・センダックの絵本を原作にスパイク・ジョーンズ監督が映画化した作品です。原作を読んだことがありますが、まず表紙のいかにも外国の絵本って感じのイラストに惹かれちゃうんですよね。日本人的にはちょっと馴染みにくい風貌の怪獣たちですけど....

_ 映画のブログ - 2010/01/16 22:09

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