ICO-霧の城-2009/12/16

「ICO-霧の城-」宮部みゆき・著を読みました。

宮部みゆきの本は最近は「おそろし」「ぼんくら」「日暮らし」と
時代物ばかり読んでいたので、かなり違った印象でした。
コンピューターゲームソフトを元に、書いた小説だそうです。
何年かに一度、角のはえた子どもが生まれてくる国。
しきたりで、その子どもは生贄(ニエ)として、霧の城に
さしださないとならない。
その子どもイコは本当の親から離れ、村長(むらおさ)と
その妻に育てられる。
成長したイコは角が大きくなる時期に、霧の城へ赴いた。
ニエをさしださなければ、村に災いがふりかかるからだ。
その城の中で囚われ身の少女と出会い、一緒に逃げようとする。
霧の城の謎、少女の真実、生贄を捧げる意味が、読むにしたがって、
解き明かされていく。

ダーク・ファンタジーと言ったら良いのでしょうか、架空の国の
架空の時代の話のせいか、私はあまりイメージが湧かないまま
読んでしまいました。
行く手を阻む敵、なぜか逃げるのを拒む少女ヨルダ。
冒険の要素があって面白いと思うので、アニメーションにするか
ハリウッドで実写化してもらいたい作品でした。