正欲2023/11/17



「正欲」 朝井 リョウ・著 新潮文庫
息子が不登校になった検事、初めての恋に気づく女子大生、秘密を抱える契約社員。多様性を尊重する時代、同性愛者などには寛容な態度であたる人も多いかもしれない。しかし、想像つかない、本当に少数の人たち、理解を得られない人もいる。人と違う事が辛くて、抑圧されて生きている人たちがいる。他の人の当たり前が、理解できない。逆に理解される事も期待できない。しかし、少数派の中でも巡り合う事もあり、SNSの時代には見つけることができるかもしれない。群像劇のようになっているので、同時並行で多くの人が語られます。そこがちょっと複雑で絡まってしまうけど、こういう人もいて、辛い事がわかります。生きることも辛い人々。考えさせられる問題作でした。他のいろいろフェチみたいなのが、たくさんあるのだろうと思いました。考えさせられる小説でした。映画を観る前に本を読みたい派ですが、キャストがわかっていると想像してしまいました。映画も観たいです。

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