色の名前の日本史 日本人が追い求めてきた美の世界2021/11/24


色の名前の日本史

「色の名前の日本史 日本人が追い求めてきた美の世界」 中江 克己・著
青春文庫
万葉以前の古から、日本人は美しい自然の中にあふれる色彩を衣服に染めて楽しんできた。さらには陶磁器や家具、調度品、あるいは鎧兜などの武具に至るまで、様々な色彩を取り入れて色を表現した。本書では、数多くの伝統色を取り上げ、それにまつわる歴史的な逸話や染材などを紹介する。
ストーリーはないです。色の解説で、カラーページもあるので、わかりやすいです。辞書のような使い方ができそうです。知っているようで知らない色、日本特有の色の名前など、確認できました。覚えてはいられないかもしれませんが、萌黄色とか、浅葱色とか、耳で聞いてもピンとこなかったものが、わかるようになりました。その色の成り立ちを知ると面白いです。
色に関する言葉でも、勘違いしていたこともありました。瑠璃色は青い宝石からきているから、青っぽい色なのですが、瑠璃がガラスという意味で覚えていたから、透明みたいな色のことかと思っていました。更に「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ということわざも、勘違いしていました。私の常識のなさなんでしょうか。スポットをあてていけば、光り輝いて変身していくのかと思ったら、本当の意味はつまらぬものの中に混じっていても、素質の優れているものは、光を当てると輝いてすぐにわかるということ。大勢の中にいても、才能がある人は、光って見えるということでしょうか。スターとなる人は、初めから違うのでしょう。
「青は藍より出でて藍より青し」も言葉は聞いたことがあったけど、ハッキリとわかっていなかったです。弟子が師よりも優れていることのたとえに使うのですね。勉強になりました。しかし、同じ赤や鼠色でも、なんとも種類がいっぱいあるものでしょう。黒系でも、墨色や玄など。微妙な色などを表すのに、たくさんの言葉があるのです。かつては、身分の高い人の装束などに使われると、庶民はその色を着てはいけない、禁色となったりする時代もあるので、今はそんなことはないので良いですね。

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