秋の蟬 隅田川御用帳182021/09/02



「秋の蟬 隅田川御用帳18」 藤原 緋沙子・著 光文社文庫
縁切寺慶光寺の御用宿「橘屋」に、醤油問屋「紀州屋」の番頭がやってきた。橘屋に駆け込み離縁となった内儀のおきよを捜してほしいという。行方不明になっているおきよを捜し始めた橘屋の用心棒・塙十四郎だったが、ようやく捜し当てると、おきよは窮地に陥っていた。隅田川御用帳シリーズ、最終巻。
やっと江戸に戻ってきた十四郎。今回は離縁したいという話ではなく、過去に橘屋を介して離縁した人の消息を探るというもの。その時は、お登勢も関わっていなかった頃の話。
最終巻だから、大きな盛り上がりがあるのかと思ったけど、そうでもなく、でも一応の良い結末があって、温かい感じで終わりました。その後ももっと知りたい気もしました。でも、終わってホッとしました。違う本も読みたいです。