たまゆら2018/01/12


たまゆら

「たまゆら」 あさの あつこ・著 新潮文庫
1年前に人を殺めて消えた陽介を捜して、18歳の真帆子はある山へたどり着く。人の世と山の境界には、山へ入る人を迎え入れ、助けている伊久男と日名子という老夫婦が住んでいる。真帆子の話を聞いた日名子は、一緒に山へ行くことを決意する。そして、自らが背負っている過去を告白する……。
冬らしい小説を読もうと思って読み始めましたが、暗くて重苦しかったです。日名子の過去の事件が、恐ろしく、そこから逃れることができない夫婦は、それでも慈しみあって生きていきます。日本刀による殺人事件が出てくるのですが、昔の話と思えるけど、近頃も富岡八幡宮の事件があったばかりなので、いろいろ想像してしまいます。しかし、この話の中の犯人の気持ちはよくわからないままです。
運命の人と出会った瞬間は、やはりわかるものなんだろうと思います。前世での深い絆があって、会った瞬間にビビッとくつのでしょう。そういう経験がない人からいうとわからないものでしょうが。ソウルメイトというのを私はあると思っています。
最後のところがちょっとわかりにくかったので、読んだ人に感想を聞きたいと思いました。

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