エル ELLE2017/08/28

エル ELLE
「エル ELLE」 TOHOシネマズシャンテ
ゲーム会社のCEOを務める女性ミシェル(イザベル・ユペール)は、ある日突然、自宅に侵入してきた覆面男に襲われてしまう。何事もなかったかのように今まで通りの生活を送ろうとするミシェルだったが、襲われた時の記憶がフラッシュバックするようになっていく。犯人が身近にいることに気づいたミシェルはその正体を突き止めようとするが、自分自身に潜んでいた欲望や衝動に突き動かされて思わぬ行動に出る。
ミシェルの周囲の男たちが、みんな怪しく見えて、ハラハラするサスペンスでした。ミシェルは警察に届けず、自ら犯人を探そうとします。それもとても怖いことだと思うし、犯人から連絡がきて、再度襲われるかもしれないのに、ミシェルは行動は不可解です。ミシェルが特殊な過去を持つことが、だんだんとわかっていきます。ミシェルのことを理解できないし、周囲の人のこともあまり共感できないです。しかし、どうなっていくのかと興味はかきたてられて、とても面白かったです。常に予想とは違っていきます。ミシェルの強さもかっこいいです。イザベル・ユペールの代表作となる作品が1つ増えました。
監督は「氷の微笑」のポール・ヴァーホーヴェン。タイトルのエル(ELLE)は、フランス語で彼女という意味のようです。

★★★★☆ 4+

コメント

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_ ここなつ映画レビュー - 2017/09/21 13:49

イザベル・ユペールが凄い。どう凄いかというと、どうもこうもなく凄い。それでは身も蓋も無いのでこう言おう。強い女…だがしかし常に芯の部分では孤独にしか生きられなかった、強い女の業の表現が絶妙である。壮絶な過去を持ち、ほろ苦い結婚生活を経て、今は独り身。ゲーム会社の社長を務めるやり手の女。だが敵も多い。そんな彼女がある日、自宅で暴漢に襲われる…。セクシャル・サスペンス?どの分野に位置付けるべきかは判らないけれど。フランス人ってみんなこんな?アモーレの国だから?いや、アモーレはイタリア語である。同じラテン系でも情熱系だ。この作品はフランスなのでジュテームだ。それが証拠に(?)みんな意外と淡白に...

_ 象のロケット - 2017/09/23 14:20

一人暮らしをしているゲーム会社の女性社長ミシェルは、自宅で覆面の男に襲われる。 その後も、送り主不明の嫌がらせメールが届き、自宅には誰かが留守中に侵入した形跡が残されていた。 過去の経験から警察を信用していない彼女は、自ら犯人を探し始めることに…。 サスペンス。 ≪犯人よりも危険なのは、“彼女”だった―。≫ PG-12