パシフィック・リム2013/08/03

パシフィック・リム
「パシフィック・リム」の試写会へ行ってきました。
太平洋の深海の裂け目から巨大な怪物(KAIJU)が出現。人類は団結し、英知を結集した人型巨大兵器イェーガーを開発する。初めはKAIJUを防ぐのに有効だったが、次々と現れる敵に苦戦を強いられていく。イェーガーは2人(または3人)のパイロットが操縦するが、神経同調システムを通じてシンクロすればするほど、力を発揮する。兄弟や親子等、絆が強い者同士の方が良い。かつての戦いで兄を失ったローリー(チャーリー・ハナム)は、日本人研究者マコ・モリ(菊池凜子)とコンビを組み、旧型イェーガー“ジプシー・デンジャー”で戦線に復帰する。人類の存続をかけた戦いが残った4機のイェーガーで始まろうとしていた…。
かつてアニメで見た世界が、美しくよくできた実写で体験できます。チャチいと感じるところもなくて、VFXってすごいです。ロケットパンチ的な武器もいろいろあるのだけど、格闘技のような体のぶつかり合いが多かったです。エヴァンゲリオンを実写にしたような感じもしました。ポイントは操縦するパイロットが2人というところかな。同調しなければならないし、実際のケンカが強くないと戦えない。敵は気持ち悪くて、しぶとい。海の生物や恐竜が混ざったような感じ。そういう造形がよくできている、イェーガーもデザインがいろいろある。ところどころ笑いもあって、私は結構面白かったです。2Dで日本語吹き替え版でした。ケンドーコバヤシも声の出演していたけど、その部分が可笑しいの。菊池凜子は実際よりも高い声だったけど、声は林原めぐみでした。エヴァの綾波レイ役の声優さんだけど、レイよりも高い声でやっていました。
戦いが激しくて力が入っちゃった。3Dで観たらもっと迫力あるんだろうなぁ。酔いそうな気もするけど。

★★★★☆ 4

喜多川歌麿女絵草紙2013/08/03

喜多川歌麿女絵草紙
「喜多川歌麿女絵草紙」 藤沢 周平・著 文春文庫
美人画で有名な喜多川歌麿とそのモデルとなった女たちの物語。
すでに有名な画家である歌麿は、美人絵の連作を描いている。歌麿がモデルにするのは、ただきれいな女ではなく、何かを隠し持っているような女。そのミステリアスな部分が絵の魅力となっているのだ。描きたいと思わない女じゃないと描けないし、役者絵を頼まれても断っている。ポリシーがあるのだ。理由(わけ)ありな女たちのことや、絵師の私生活も覗くことができる。
山東京伝、曲亭馬琴(滝沢馬琴)、蔦谷重三郎などとの関わりも、面白かった。でも、藤沢周平の他の作品とはタイプが違うような気がするなぁ。