花の鎖2011/07/11

「花の鎖」湊かなえ・著 文藝春秋
元英語教師の梨花は、すでに両親が他界、たった1人の祖母が病気になり、手術が必要になる。金銭的に困り、毎年母宛に届く花束の差出人「K」に借金を頼もうとする。結婚後、子どもができず悩む美雪。カルチャースクールで絵画講師をしている紗月。3つの話が平行に語られていくのだが、アカシア商店街や和菓子の店、きんつばがおいしい梅香堂などが共通して出てきます。一見、関係ない3つの話が、ラストにいくに従って、まとまっていきます。
Kは誰かを考えながら読んでいると、イニシャルKの人が多いんです。よくできた話だとは、思いますが、ちょっと混乱しました。いろいろなことが明らかになるラスト。3人の女性の人生が語られて、それがミステリーになっている。やっぱり、うまいなぁ。

コメント

_ みい ― 2011/07/11 20:18

この本、面白そうですねー!
以前、『告白』を買ってきて一気に読みました。
映画は見なかったけど、本がいいですね。

コメントを見ていたら、久々に読書欲が。 (^^)
7月末まで忙しいのですが、楽しみです。
*わくわく*

_ spice管理人 ― 2011/07/11 23:23

みいさん
この本には、しかけがあります。
そのしかけをすぐわかる人もいれば、なかなかわからない人もいて、わかった時は、そうかぁと楽しめますよ。
いろいろな花が出てくるし、タイトルの鎖というのも、読むと納得できます。
「告白」とはまた違った感じですが、良いと思います。

_ りさ ― 2011/07/16 01:09

湊かなえさん、小説から受けるイメージとご本人の
ギャップがありますよね。
この小説もとても面白そう。

_ spice管理人 ― 2011/07/17 21:55

りささん
はい、良かったですよ。
読んだ本は、みんな女性が主人公でした。
独特な小説を書く人だと思います。
「告白」が衝撃的でしたけど、多才な作家だと思います。

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