必死剣鳥刺し2010/07/02

必死剣鳥刺し
「必死剣鳥刺し」を試写会で見てきました。
東北の海坂藩の物頭である兼見三左エ門(豊川悦司)は、自分が仕える
藩主の側室をいきなり城内で刺し殺すところから映画は始まります。
藩をいいように動かしている側室が失政の元凶であったこと、自分は既に
最愛の妻を亡くしていて、斬首は覚悟の上の行動であった。
しかし、意外にも寛大な処分が下される。
1年の閉門の後に、再び藩主の傍らに仕えることになり、腑に落ちない
思いを抱いている。
三左エ門は剣の使い手で、誰も見たこともない秘剣“鳥刺し”という技を
持っていることで、中老の津田(岸部一徳)が藩主にとりなして、傍らに
仕えさせていたことがわかる。
その津田に呼び出され、藩主家に対立している、ご別家の帯屋(吉川晃司)
から、藩主を守るよう秘令受ける。

全体的に暗い感じで、ちょっと人にススめにくい映画ですね。
山田洋次監督の「隠し剣鬼の爪」などの時代劇3部作に比べると、
救いが少ないように思えました。方言もひかえめです。
過酷な運命に翻弄され、運命のままならなさを見せつけられます。
三左エ門に思いを寄せ、献身的に尽くす妻の姪(池脇千鶴)にも、心を開け
ず、無口で生真面目な役は豊川悦司には合っていましたが、見ている方は、
何を考えているのかわからないし、行動が理解できにくいです。
常にシリアス顔の重苦しいトヨエツでした。かっこいいんですけどね。

★★★☆☆

コメント

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_ うろうろ日記 - 2010/07/08 22:50

試写会で見ました。豊川(悦司)さんと池脇(千鶴)さんが舞台挨拶にこられていました

_ ダイターンクラッシュ!! - 2010/07/09 01:49

2010年7月5日(月) 19:30~ 丸の内TOEI1 料金:0円(完成披露試写会) パンフレット:0円(売値不明。豪華なプレスかもしれない。) 『必死剣鳥刺し』公式サイト 初めて試写会に行きましたよ。しかも舞台挨拶付き。家に招待状が来ていて、どこで当たったんだろうと思ったが、どうやら「必死剣耳掻き」を調べた時に、公式サイトから申し込んだのが当たったようだ。残念ながら「必死剣耳掻き」は、貰えなかった。 登壇したのは、主役の豊川悦司、ヒロインの池脇千鶴、いい役の吉川晃司、殿役の村上淳、殿の側室の悪女役関めぐみ、出てくるだけで怪しい日本映画界の重鎮岸部一徳、主題歌を歌うalan、監督の平山秀幸。司会進行は、猫家だか噺家みたいな名前の奴。名前失念。千鶴ちゃんが、ちっちゃくて子供みたいだ。関めぐみは、吉川と並んでもデカイ。 噺家みたいな奴は、皆に「どんな人に見てもらいたいですか。」とワンパターンで聞くので、少々飽きる。が、監督だったかが、「サラリーマンに見てもらいたい。」、一徳が、「私は団塊世代なので、日本を支えてきた人たちに。」というのは、サラリーマンの俺には、少し期待感を抱かせる。 しかし、吉川のはずすジョークなどで、挨拶自体は、あまり盛り上がらずあっという間に終了。 メディアの連中は兎も角、一般の招待客と思われる連中まで、挨拶終了後本編を観ずに速攻で出て行く奴がいた。関係者か何かなのか? 離れた席なのに、微妙な知り合い風の挨拶している招待客たちもいたが、映画ブロガーの皆さんですか?知っているハンドルネームでも出るかと思って聞き耳をたてたが、よく聞こえなかった。しかし、そんなところでハンドルネームで呼ばないか。 肝心の映画だが、 必死剣とあるが、藤沢周平の隠し剣シリーズの一遍だそうだ。遅れてきた東映藤沢周平の2作目。 殿を唆し悪政をさせる悪女の側近を、トヨエツが刺し殺すところから、いきなり物語が始まる。トヨエツは、自害も覚悟していたのだが、1年間の減俸と幽閉の身になることを申し付けられるだけ。幽閉されて引っ込んでいるところと、過去のシーンが交互に繰り返される。これが退屈でなんの。 しかも、吉川晃司は正義感の強い役回りらしい、千鶴ちゃんはトヨエツに行為を寄せているらしい、小日向のおっさんは生真面目で孤立しているトヨエツの唯一の理解者らしいのだが、残念ながら、それらの感情が強く訴えてこない。 正直言って...

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