海角七号 君想う、国境の南2010/01/06

海角七号 君想う、国境の南
映画「海角七号 君想う、国境の南」を見てきました。
夢破れて故郷に帰ってきた青年、阿嘉(アガ)。
ぶつけるものがないイライラとした状態。
与えてもらった郵便配達の仕事にも身が入らない。
日本統治下の住所で送られてきて宛先不明の手紙を
勝手に開封してしまったりする。
それは60年前に、愛しながらも別れなければならな
かった日本人教師が恋人に想いを綴った手紙だった。

そんな中、日本人歌手、中孝介が招かれて海岸でライブを
行うことになる。その前座バンドのオーディションが催され、
寄せ集めのバンドが結成される。
やる気がないながらも阿嘉が曲を作って歌うことになる。
老人から少女まで個性的なバンドメンバーや、
日本人スタッフ友子とも、ぶつかってばかりいる。
60年前の恋愛と、現代に生まれる恋愛を対比して
描いている。
宛名の女性に手紙を配達することができるのか。

一見バラバラな人々が、だんだんと団結していくのは
良いのだが、実はいろいろとかかわり合いがありすぎて、
ちょっと不自然。
ヒロインとなる日本人スタッフ友子が、私にはあまり
魅力を感じなかった。
中孝介はかっこよかった。
60年前の日本人教師の役も演じている。
でももっと歌を聴きたかった。
エンドクレジットも、中孝介の歌にすれば良いのに。
恒春のなんてことはない海辺の風景や、そこで
生活する素朴な町の人々の雰囲気は楽しめた。

★★★☆☆