金色の野辺に唄う2024/06/05



「金色の野辺に唄う」あさの あつこ 小学館文庫 
稲穂が金色に輝き、風に揺れてシャラシャラと唄を奏でる山陰の秋。92歳の松恵は、息を引き取ろうとしていた。多くの人の心を受け止め救った大おばあちゃん。娘の奈緒子、曾孫の東真、花屋の店員など、それぞれにままならない悩みを抱えている。松恵を中心にその近辺の人、いろいろな立場の人たちが描かれる。 
世代が違うが、小さい頃の事も語られて、多くの人の人生が見えてきまました。なかなか面白かったです。はじめ曾孫の東真は、女性と思い込んでいましたが、男の子でした。絵が好きで、子どもの時に描いた柿の絵は、ずっと額に入れて飾られていました。大おばあちゃんはとても気に入っていたそうです。文章で読んでいるだけなので、どんな絵かはわかりにくいものの、興味をひかれました。東真の彼女は、迫力ある絵を描いているようで、見てみたいです。
家族の話だけかと思ったら、花屋の店員は違いましたが、これで良いのかと思われますが、1番強烈な話でした。他は家族の家系図を頭に思い浮かべ、これは誰だったかなとちょっと混乱しました。四世代くらいだけど、兄弟や再婚相手とか、血のつながりがない人も出てきて、広がっていきました。

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