世界でいちばん透きとおった物語2024/03/13



「世界でいちばん透きとおった物語」 杉井 光 新潮文庫
大御所ミステリー作家が死去した。妻帯者ながら、複数の女性と交際し、そのうちの一人には子どもをなしていた。主人公はその子どもである僕。生前の父とは会った事もなかったのに、初めて会った正妻の息子から、親父が死ぬ間際までに書いていたらしい「世界でいちばん透きとおった物語」と言う小説の遺稿探しを手伝わされることに……。
ミステリー作家が遺したミステリーを追っていく話で、今までになり仕掛けがありました。最後まで読むとそう言う事かと、つい前を見返してしまいます。主人公と同じで、わからない事だらけで、父親がどういう人だったのか、何を書いたのか、どんな小説だったのかと、興味を惹かれました。一緒に探している気分になります。でも父親に良い印象がない主人公だから、否定的でした。

シュルレアリスムと日本2024/03/14



「シュルレアリスムと日本」 板橋区立美術館 
シュルレアリスムはフランスで誕生したと言われています。詩、思想、絵画などに多大な影響を及ぼした芸術活動です。それは日本の画家たちをも魅了しました。ダリやエルンストらに影響され、日本でもたくさんの作品が誕生しました。戦時中には危険思想として監視対象になった事もあります。
戦中戦後の激動の時代に主に描かれた作品を展示しています。
板橋区立美術館へ初めて行きました。知っている画家の作品もありました。東郷青児、古賀春江、岡本太郎。でも知られざる画家の作品が多かったです。前衛的で、不思議な世界です。ダリ、マグリッド、エルンスト、デルヴォーみたいな雰囲気の絵など、誰に似ているかなと考えながら、楽しいひとときでした。

五目粥セット2024/03/16




帰宅時、電車が遅れていたから、夕食を食べて帰りました。日本橋の“糖朝”で、お粥。具が沈んでいて見えないけど、鶏肉、椎茸、海老、帆立、青菜等いろいろ入っていて美味しかったです。デザートはライチ、杏仁豆腐、タピオカ。鉄観音茶を飲みながら。

デューン砂の惑星PART22024/03/17



「デューン砂の惑星PART2」 丸の内ピカデリー
惑星デューンをめぐる宇宙戦争。ハルコンネン家によって父を殺された生き残ったアトレイデス家の後継者ポール(ティモシー・シャラメ)。砂漠の民と共に、復讐の機会を待っていた。次第にチャニ(ゼンデイヤ)と心を通わせていくポールだったが、救世主としての運命に導かれていく。
PART1を観てから、ちょっと経っているので、あんまり覚えていなかったけど、面白かったです。SF小説の世界を実写化するのに、最上級にかっこよくした感じです。ティモシー・シャラメもいい男で鑑賞に満足です。そしつ、脇を固める配役も豪華です。クリストファー・ウォーケンは、久しぶりに見ました。ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリングなど。「エルヴィス」のオースティン・バトラーは、全然姿が変わっていてビックリです。まだ、話は途中な感じがするので、まだ続くのかな。
「風の谷のナウシカ」の原型のような話です。砂虫の造詣は、迫力ありました。

★★★★☆ 4

広場お好み焼きと塩キャラメルアイス2024/03/18



友達と広島お好み焼きを食べに行きました。銀座にある広島のアンテナショップの2階の“鯉々”で、鯉々焼きです。


その後、行ったカフェで、塩キャラメルアイスとコーヒー。
お店の名前は“カフェダイニングボタリコ銀座”です。


通りゃんせ2024/03/19



「通りゃんせ」 宇江佐 真理 角川文庫
サラリーマンの大森連は、休日に出かけた先でタイムスリップしてしまう。目覚めたら、天明6年武蔵国青畑村という所だった。兄妹で暮らす家に助けられて、仕事を手伝いながら、暮らしいく。もう帰れないのかもしれないと怯えつつ、貧しい農村の村で家族の様な気持ちになっていく。しかし、その年は天明の大飢饉に見舞われる事が連にはわかっていた……。
いつも時代小説を書く宇江佐真理さんの作品なので、現代もの?と思ったら、やっぱり時代ものでした。果たして連は帰れるのか、多分帰るのだろうと思いつつ、終わりの方はなんだかあっさりしていたように思います。貧しい農民の暮らしが身にしみる主人公でした。なぜそんな事になったのかは、特に納得できる説明はなかったです。

印象派 モネからアメリカへ2024/03/20



「印象派 モネからアメリカへ-ウスター美術館所蔵-」 東京都美術館
アメリカ、ボストン近郊にあるウスター美術館から、パリで印象派に触れ、影響を受けて学んだ画家たちの作品が、たくさん来ています。アメリカ印象派らしいですが、印象派がアメリカでも広がっていきました。ウスター美術館所蔵の印象派絵画を中心に、モネやルノワール、コローなども見る事ができます。ウスター美術館のだけではなく、印象派に影響を受けた様々な画家の作品もあり、日本の画家の作品もありました。日本の美術館からも来ています。私はジョン・シンガー・サージェントの作品が見たくて、行って来ました。かなり、混んでいましたが、美しい絵が多くて、良かったです。


《キャサリン・チェイス・プラット》ジョン・シンガー・サージェント

サージェントの作品は3枚ありました。風景画もありました。

さくらドーナツ2024/03/21



朝ごはんに、スタバのさくらドーナツ。

先日行った上野ではオオカンザクラは、咲いていました。ソメイヨシノは、もうすぐでしょうか。



成瀬は信じた道をいく2024/03/22



「成瀬は信じた道をいく」 宮島 未奈 新潮社
我が道を行く成瀬あかりは、知らぬ間に周囲の人に影響を与えている。成瀬を慕う小学生、クレーマー主婦、観光大使の女子大生など。成瀬は大学受験があり、その後、観光大使にも応募する。ある日、コンビを組む幼馴染の島崎が、故郷に帰ると、成瀬は書置きを残して失踪していた……。
主人公というよりは、話の中心人物は成瀬。「成瀬は天下を取りにいく」の続編で、とても面白かったです。1作目は、どんな話か、成瀬はどんな人物なのか、話は面白いのかと手探りで読んでいたけど、この話は安心して楽しめました。成瀬の事がわかっているから、周りがどう反応するのか、興味津々です。成瀬はどう行動するのか、地元をピーアールするにはどうしたら良いかを常に考えています。大学生になってアルバイトも始めていました。成瀬の両親も出てきました。お父さんはちょっと心配性で、娘が可愛くてしょうがないみたいです。