幸せのありか2015/01/06

幸せのありか
「幸せのありか」 岩波ホール
ポーランド。脳性麻痺で、医師から植物のような状態と診断されたマテウシュ(ダビド・オグロドニク)は愛情にあふれた両親のもとで育つ。しかし、身体が大きくなるにつれ、老いた母が面倒をみることに限界になっていくと、知的障害者の施設に入所させられる。身体が不自由で、声も思うように出せないが、マテウシュは意志を伝える機会を狙っている。ボランティアでやってきた美しいマグダは、マテウシュに興味を持ってくれるが…。
意志を伝えられない状態が長く続くが、多感な年頃になり初恋など、マテウシュの青春があります。意外にも巨乳好きだったりします。
彼の心の叫びが伝わる時が26歳。彼の気持ちを知るのは周りの人なので、状況は違うんだけど、この瞬間が「奇跡の人」のようにも思えました。周囲のことを観察し、学び、考えているけど、まるで閉じこめるられているかのように、表現をすることができないのです。「潜水服は蝶の夢を見る」を思い出しました。
マテウシュ役のダビド・オグロドニクが良かったけど、子役のカミル・トカチもかわいかったです。この2人の熱演が感動を呼びます。
実話をもとにしています。その後のマテウシュの人生はどう続いていくのでしょうか。知りたくなります。

★★★★☆ 4

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