つまをめとらば ― 2026/05/25

「つまをめとらば」 青山 文平 文春文庫
女が映し出す男の無様、そして、真価。太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。6篇の短編集。直木賞受賞作。
これまで読んできた時代小説とは違っていました。剣術らしきシーンは1つだけあったけどあまり出てきません。人情ものでもなく、実在の歴史的な話でもない。ミステリーでもなく、自分の人生を模索する人たち。ほとんどが武士が主人公でした。1篇だけ、武家の妻が主人公でした。思い悩みながら、惑う人たちの心情が描かれています。ドラマチックさはないですが、味わい深い話でした。特に印象に残ったのは「逢対」と言う話です。詳しく書かないですが、主人公の最後の選択が、気持ち良かったです。
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