本所おけら長屋六2026/05/11



「本所おけら長屋六」 畠山 健二 PHP文芸文庫
本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかになる。
流行病が西方から江戸へ。長屋のあっちこっちで、難事が発生する。
流行病で、おけら長屋が世話になっている医師の若い女の先生が感染してしまった時に、仕事を放り投げて万造がとった行動が良かったです。困った人なのかと思えば、小さい頃から苦労人だったり、人情深かったりします。長屋のお糸の祝言に絡んで、その父親をそそのかして博打に誘い、大変な事になるのだけど、最後はうまくいってしまうのもおかしかったです。
この巻は良い話が多かったです。独り者でもおけら長屋で暮らせば、大きな家族のように、みんなが世話を焼いてくれます。トラブルも多いけど、助けられる事も多いです。