そして父になる2013/10/16

そして父になる
「そして父になる」を観てきました。
6年間育ててきた息子が、出生時に病院で取り違えられ、別の人の子どもだったと告げられる野々村夫妻(福山雅治、尾野真知子)。大手会社に勤務し、都心の高級マンションに住むセレブな家庭、お受験で小学校入学も決まっている息子。相手方は群馬で電気店を営んでいる斎木夫妻(リリー・フランキー、真木よう子)。病院や弁護士は早いうちに交換するべきだと言うが、対照的な家庭で、親も子どももとまどいが生じ、深い苦悩にさいなまれる…。
とても重いテーマで、是枝監督特有の淡々とした抑揚のない感じで話が進んでいくのだけど、ひきこまれました。野々村家の父親の目線が中心ですが、福山雅治が役にあっていました。仕事がうまくいっていて、人生の勝ち組のような人で、厳格な父親、子どもとあまり一緒に遊んであげる時間がない。相手方のガサツな父親のことを快く思っていないことが、伝わってきます。リリー・フランキーも福山雅治も良かったです。樹木希林がちょっと息抜き的な役割になっています。

★★★★☆ 4