エビグラタン2011/12/16

今週は映画も行かないで、早く帰っています。
エビグラタン、サラダ、くるみのパン。

彼女のこんだて帖2011/12/16

彼女のこんだて帖
「彼女のこんだて帖」 角田光代・著 講談社文庫
長くつきあった恋人と別れた後に食べる、自分のためだけに作る肉汁たっぷりラムステーキ。ストレスのたまった専業主婦を救う夫が作ったミートボールシチュウ。亡き妻の作ってくれた料理を再現しようとする夫、家族の思い出にまつわる料理など。
普通の人たちのささやかな毎日が描かれています。料理がたくさん出てきますが、食べることはもちろん、主に作る話でした。タイトルと違って彼女だけじゃなくて、男の人の料理もいっぱいあります。
人は料理がきっかけで、ふと考えが変わったりします。そして料理は家族や恋人など人の心をつないでいるものなんですね。自分のために誰かが作ってくれることの幸福が、当たり前のようになっている人も多いと思います。お礼を言うのもいいですが、おいしい物を食べた時は「おいしいっ!」って正しくリアクションをするのが大切ですね。料理好きな人って、作ることだけじゃなく喜んでもらうことで完結すると思います。
短いエピソードの中に笑いもあるけど、全体的にほっこりとさせられました。脇役で登場した人が、次の話の主人公になっているという連作短編になっています。
読みながら料理を想像するものですが、この本の便利な所は最後に写真付きのレシピが付いていることです。どんな料理か写真で見ることができるし、気が向けば(?)作ることだってできるのです。誰か作ってくれないかなぁ(笑)。