絶叫委員会2011/02/04

絶叫委員会
「絶叫委員会」穂村弘・著 筑摩書房
歌人の穂村弘の言葉に関するエッセイです。世の中に偶然発生する不思議な言葉など、著者が驚いた言葉や、疑問に思うことなど。看板や貼り紙、咄嗟に出た一言、若者の会話など、著者が見聞きしたことを、とりあげています。
ツボにハマる人はハマります(私はハマった人)。電車の中で思わず吹き出してしまいそうになる1冊で、終わらないで、このままずっと読んでいたいと思う本でした。

あとがきには「偶然性による結果的ポエム」についての考察と書いてありました。世の中はヘンテコな言葉であふれています。普通の人は見逃してしまう言葉たちを穂村氏の目を通すと、面白く変わってしまうのです。
スーパーの宣伝の貼り紙「放し飼い卵!」と見て、ぴょーんぴょーんと弾んだりして、楽しく遊ぶ卵を想像してしまったり。
「バーベキュー、バーベキューって何回やっても駄目なんです!」と会社の事務所に飛び込んで来る女性社員。「こんばんは、やどかりなんですけど」と寿司屋に来た女性。
「でも、さっきそうおっしゃったじゃねえか!」というクライアントに怒鳴ってしまった広告代理店社員。詳しく知りたい方は本書にて。