エミリの小さな包丁 ― 2026/03/28

「エミリの小さな包丁」 森沢 明夫 角川文庫
恋人に騙され、仕事もお金も居場所さえ失った25歳のエミリ。15年ぶりに再会した祖父の家に逃げ込んだものの、田舎の海辺の暮らしに馴染めない。そんなエミリを救ったのは、無口な祖父の美味しい手料理。町の人たちの中にも知り合いができて、エミリの中に小さな変化が起こり始める。
とても良かったです。傷ついた主人公に、無駄な事は言わずに優しく寄り添ってくれる祖父、そして新鮮な魚を使った料理の数々。一緒に調理をしながら、距離が近づいていきます。文章も読みやすいし、良い言葉がいっぱいありました。癒しと再生の物語です。
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