江戸のカレンダー ― 2025/01/21

「読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー」すみだ北斎美術館
江戸時代の暦は現在とは異なり、大の月、小の月があって、毎年同じ月でも日数が変わったりして、説明を読んでもよく理解できなかったです。絵の中に大小の月を忍ばせて、描きこんでいるのです。着物の柄や、小さなシワのように見える物にも、よく見ると数字が描かれているのです。絵暦と言われて、流行したそうです。隠し絵に近い気がしました。
モネ 睡蓮のとき ― 2025/01/17

「モネ 睡蓮のとき」 国立西洋美術館
印象派を代表する画家クロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然のうつろいをその絵にとどめています。ジヴェルニーの自邸の庭に作られた睡蓮の池や、その周辺の風景をたくさん描いています。水面に映える自然や光、印象派の技法で独特の世界を表現しています。この展覧会は睡蓮を中心に、晩年の制作に焦点をあてています。睡蓮だけじゃなく、他の花や枝垂れ柳などもあります。全ての展示作品がクロード・モネでした。モネは最愛の家族(妻と息子)が亡くなってしまい、晩年は白内障を患っていました。第一次世界大戦など、困難が多かったのです。この時代は白内障は、今のような治療ができないので、視力が衰えて、思うように絵が描けなかった時もあったようです。繊細な光をたたえた絵が、荒々しいタッチで茶色っぽい絵になってきます。しかし、それもまた違った味わいがありました。西洋美術館所蔵のモネと、国内に所蔵されている絵、そして大部分は、マルモッタン・モネ美術館から来日していました。
金曜日と土曜日は夜も開催されているので、夜は少しはすいているかなと思ったけど、入場制限こそされていないが、なかなかの混雑でした。グッズ売場も行列していたので、見ないで帰りました。


写真撮影OKの絵もあります。
常設展もササッと見ました。
最近所蔵された「アントニエッタ・ゴンザレスの肖像」が見たいと思っていたので。他にもピカソなど、最近購入した絵画がいくつかあって楽しめました。

《アントニエッタ・ゴンザレスの肖像》ラヴィニア・フォンターナ
ちょっと直に見たくなるでしょう?常設展で展示しています。
明治天皇と宮中の文化 ― 2025/01/14

「明治天皇と宮中の文化」 明治神宮ミュージアム
明治天皇を中心とした装束や馬車、調度品など。軍服をはじめ洋装が増えていく時代、宮中の行事には、平安時代からの様式の着物など、大切に残していこうとしているのが、わかります。現在の皇室も婚儀や他のものも、古来から伝わる装束が伝わっていますね。ティアラやドレスなど、洋風なものもありますが、温故知新の精神があります。
このミュージアムは、建物がとても美しく、中もゆったりしていて、とても素敵な所でした。トイレやコインロッカーまで、シンプルだけど、上品でした。行って良かったです。
江戸メシ ― 2025/01/12

「江戸メシ」 太田記念美術館
江戸時代の食べ物にちなんだ浮世絵の展示です。北斎、広重、国芳、国貞など、人気絵師の作品が中心です。寿司、天ぷら、蕎麦という風に、食品別になっていました。今は高級なイメージのお寿司は当時はサッと食べられるファストフード的なものだったようです。大きくておにぎりのような感覚だったのだと思います。江戸時代のスイーツもありました。この頃から食べられていたのかと、思うものもあったし、お魚は鯛の絵が多いように思いました。面白い切り口で楽しい展示でしたが、予想以上に混んでいて、なかなか見る事ができず、疲れました。
2024年美術展ベスト10 ― 2025/01/01
雨宮庸介展まだ溶けてないほうのワタリウム美術館 ― 2024/12/31

「雨宮庸介展まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」 ワタリウム美術館
アーティストの雨宮庸介さんの活動の初期から現在までの作品。溶けたりんごの彫刻や、映像作品など。
ワタリウム美術館に初めて行きました。変わった建物で、美術館はあまり大きくないけど、オシャレでした。


ワタリウム美術館の細い展示室の入口を入ると、自分がロッカーの中から出てきたようになっていました。左から2番目のロッカーが出入口なんです。
聖徳記念絵画館 ― 2024/12/29

聖徳記念絵画館へ、28日に初めて行きました。外苑前の銀杏並木の先に見えるこの建物。絵画館というから、中に絵が展示しているのだろうとほ思ったけど、詳しく知りませんでした。建物の前にたくさんバスが停まっているのは、この日は隣りの国立競技場で、高校サッカーの開会式と試合もあり、高校の名前の書いたバスがいっぱいでした。
さて絵画館ですが、明治天皇、昭憲皇太后の御事績を描いた80枚の壁画が展示されています。歴史的に重要なのは絵がいろいろあります。

大政奉還など、画家は様々ですが、奉納されている絵なので、丁寧に描き込まれています。ファッションも着物から洋装になったり、時代の流れを感じます。絵画も日本画から、洋画風になっていきます。見応えがありました。
建物もかなり古いけど、重厚感があって、立派でした。外国の美術館みたいです。

絵画館の建物前からの風景、この向こうに銀杏並木があります。
2024年報道写真展 ― 2024/12/23


「第65回 2024年 報道写真展」 日本橋三越本館7階催物会場
21日に行ったのですが、22日で終わっています。2024年に何があったかを振り返る事ができる写真展です。能登半島地震、パリオリンピック、大谷翔平選手の活躍。新札の発行、日本被団協のノーベル平和賞受賞など。取り分けオリンピックの写真が多かったです。性能のいいカメラや技術により、決定的瞬間などが数多く映し出されていました。
描かれた江戸の商人 ― 2024/12/22

「描かれた江戸の商人」 貨幣博物館
三越前駅の近くにあるある貨幣博物館へ初めて行ってきました。現在の展示は「描かれた江戸の商人」です。江戸から明治時代にかけて活躍した商人に焦点をあて、浮世絵や双六などに描かれた商いの様子を紹介しています。また看板や商売の道具など、引札(広告)、今でいうギフト券なども、ありました。
基本の展示は、小判やお札など、貨幣の歴史が見る事ができます。1億円を持ち上げる事ができるとか、昔の千両箱も持てます。盗まれないように、ケースの中に入っていて、手だけ差し込んで触る形になっています。千両箱はとても重くて、そんなに大きい箱じゃないのに、持ち上げるのは難しいです。20キロあるそうです。

1億円は、こんな感じ。ニュースなどで見た事あるかも。近年の日本紙幣も、昔はこんなのあったのかとか、高橋是清もお札になっていたというのも知りませんでした。
入場無料ですが、見どころは多いと思いました。ミュージアムショップもあります。
入場時に荷物検査があって、飛行機に乗る時みたいな機械で、荷物をチェックします。やはり本物のお金を置いているからなのですね。
ソール・ライター展 ― 2024/11/29

「ソール・ライター写真展」art cruise gallery 5th exhibition
ソール・ライター(1923-2013)1950年代からファッション・フォトグラファーとして活躍。その傍ら自分の住居の近く、ニューヨークの街中に潜む色彩と詩情に満ちた断片を写し撮り続けていました。80代で出した写真集が大ヒットして脚光を浴び、ドキュメンタリー映画も製作されます。膨大な量の写真を残し、今では失われたニューヨークの貴重な風景や、クラシックな車が映り込む、オシャレな写真がいっぱいです。
没後に発掘されたポジをソール・ライター財団監修の下、新たにプリントされた作品45点を展示しています。
こちらは虎ノ門ヒルズステーションタワー3階のギャラリーにて見る事ができます。入場無料です。
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