迷い牛 はぐれ又兵衛例繰控十2024/12/20



「迷い牛 はぐれ又兵衛例繰控十」 坂岡 真 双葉文庫
商家の娘との不義により裁きを受ける一人の浪人。軽追放が妥当かと思われたが、新たな事実が判明し、極刑に処する事態に。牢屋敷に戻された浪人だが、火事騒ぎの際の解きはなちとともに行方をくらましてしまう。死罪が確定した浪人だが、裏に潜む真実を知った又兵衛は、男を救うべく奔走する。
3編の話が収録されています。巻き込まれても、何の見返りもない又兵衛だけど、曲がった事は見過ごせない。自分の進退をかけてでも、悪は裁かなければならないと、正義の人でした。いつも、強敵が登場しますが、真剣に挑んでいきます。パターンはあるにしても、常に面白い話を考えて、長いシリーズになっていくのが、すごいなぁと思います。今回も満足しました。