三島屋変調百物語七之続 魂手形2024/01/21



「三島屋変調百物語七之続 魂手形」 宮部 みゆき・著 角川文庫
江戸・神田の袋物屋・三島屋では、風変わりな百物語が続けられている。主人の次男・富次郎が聞いた話はけっして外には漏らさない。少年時代を木賃宿で過ごした老人が三島屋を訪れた。迷える魂の水先案内を務める水夫に出会った話を語る……。
百物語の聞き手が、嫁に行ったおちかに代わり、小旦那の富次郎になってから2巻目。富次郎は純粋で優しい人柄です。不思議な話ばかり3編でした。恐ろしい経験や、辛い出来事が多いのだけど、どれも良い話で、面白かったです。おちかの近況を知ることができるのも良かったです。三島屋の人たちが、おちかの事を大切に思っている事が伝わってきます。