その男(一)2023/09/16



「その男(一)」池波 正太郎・著 文春文庫
旗本の嫡男として生まれた杉虎之助は生来の病弱に加え義母に疎まれていた。我が身を憂い身投げしたところ謎の剣士・池本茂兵衛に助けられる。虎之助は、池本の弟子になることを決意し修行の旅に出る……。
全3巻のうちの1冊目、久しぶりに池波正太郎の本を読んでいます。読みやすいのです。生まれてすぐに母親が亡くなり、体が弱かった主人公、虎之助。義母に息子も生まれ、家にもいずらくなるという辛い立場だったのだが、信頼できる師と出会った事で、人生が変わっていきます。師のもとで、健康になって、剣術修行をし、6年で別人のようになります。実家とは縁遠くなったけど、叔父は可愛がってくれたし、恩師に大切にされて、働かなくても、生活に困らないのです。激動の時代を背景に、虎之助がどうなっていくのか、これから続きを読んでいきます。過去の話を後の虎之助や、他の人が語っているところがあって、独特です。

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