夢の守り人 ― 2023/03/24
「夢の守り人」 上橋 菜穂子・著 新潮文庫
人の夢を糧とする異界の“花"に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花"の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた“花"は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は? そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去。シリーズ第3弾。
この本は実写ドラマになっていなかった部分のように思います。呪術師トロガイの過去がわかりました。どのように呪術師となったのか、その前は何をしていたのか。今作ではタンダを想うバルサの気持ちが、浮かび上がってきました。もともと好きあっているようなのに、素直に生きられない事情があります。1巻目で用心棒をしたチャグムとバルサが再会できました。大きく成長しているようでした。バルサは、自分の子どものようにも思っているようです。タンダ、トロガイを含めて家族のような関係です。チャグムは皇子なので、簡単に会ったりできないのは残念です。1冊ずつ完結した話だけど、登場人物は繋がっていくから、また次が楽しみです。
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