亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡2023/02/26



「亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」千葉市美術館
江戸時代後期に活躍した洋風画家、亜欧堂田善(あおうどうでんぜん・1748〜1822)は、現在の福島県須賀川市に生まれ、47歳の時に白河藩主松平定信の命を受け、腐食銅版画技法を習得した遅咲きの画人。
主君の庇護のもとで試行錯誤を重ねた田善は、ついに当時最高峰の技術を身につけ、日本初の銅版画による解剖図『医範提鋼内象銅版図』や、幕府が初めて公刊した世界地図『新訂万国全図』など、大きな仕事を次々に手掛けていきます。
一方で、西洋版画の図様を両国の花火に取り入れた《二州橋夏夜図》や、深い静寂と抒情を湛える《品川月夜図》など最先端の西洋画法と斬新な視点による江戸名所シリーズや、《浅間山図屏風》(重要文化財)に代表される肉筆の油彩画にも意欲的に取り組み、洋風画史上に輝く傑作を多く世に送り出しました。
知らない画家でしたが、チラシを見たら興味が湧いて、見に行く事にしました。同時代の画家の作品もありました。カラーの絵は、司馬江漢に色合いが似ていました。影響を受けていたようです。銅版画は、小さい作品が多くとて、ハガキくらいのサイズです。それなのに、細い線が繊細に描き込まれていていました。外国の版画を見て、模写している作品も多くて、それで腕を磨いたのだと思います。江戸時代の人が、このように外国風な絵を描いていた事に驚きました。

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