いつかの君にもわかること2023/02/22


いつかの君にもわかること

「いつかの君にもわかること」 角川シネマ有楽町
窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を男手ひとつで育てる33歳のジョン(ジェームズ・ノートン)。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。理想的な家族を求めて何組もの候補と面会するが、息子の未来を左右する重大な決断を前に、ジョンは進むべき道を見失ってしまう。献身的なソーシャルワーカーとも出会い、息子にとって最良の選択をしようとするジョンだったが……。
「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけています。「おみおくりの作法」が好きなので、期待も大きかったです。こちらの作品も、派手さはないけど、良かったです。ちょっと淡々としています。親子の生活がじっくりと映し出されていきます。息子のマイケルが、とても可愛いです。父の態度から、何かを感じ取っていて、不安だったり、複雑な感情を表現しているのが、本当に凄い名子役です。息子に向ける父の愛もヒシヒシと伝わってきます。ベッドのリネンや、服、食器なども、男の子の可愛らしいのを揃えていて、じっくり絵本を読み聞かせたり、遊んであげたりしていました。しかし、養子先を探して何組もの人に会うのだけど、ちょっとヘンな人達ばかりでした。どういう選択をするのか、私は良い終わり方だと思いました。
父役はジェームズ・ノートンで、「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を観たけど、全然違う感じがしました。かっこいいです。

★★★★☆ 4

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