初夏の春巻 食堂のおばちゃん13 ― 2023/02/21
「初夏の春巻 食堂のおばちゃん13」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
本日の日替わりは鶏じゃがと豚の生姜焼き、焼き魚はホッケの干物、煮魚はサバの味噌煮。ワンコインは親子丼。姑の一子と嫁の二三にお手伝いの皐で営む佃の「はじめ食堂」は、ほっとする美味しい料理と温かな気配りで、今日もお客の笑顔で一杯だ。そんな中、一子の孫で出版社に勤めている要に難問題が持ち上がったり、二三が迷い犬を保護したり……。
12巻を読んで少し間が空いたので、またはじめ食堂のファミリーに出会って嬉しい気分です。本格的な料理人を目指して、店を去った人も、ちゃんと出てくるし、新しく入った皐も即戦力となって、食堂に馴染んでいるし、新しいアイディアを提案してくれます。今回は、出版社に勤める要の危機を救う手助けもしていました。人馴れしたかわいいワンちゃんが二三についてきて、一時的に預かる話など、どれも面白かったです。
文庫本の発行は今年で、雑誌に載ったは昨年ということもあり、ロシアによるウクライナ侵攻の事も書いてあったから、リアルタイムな話に感じました。
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