すべてうまくいきますように2023/02/10


すべてうまくいきますように

「すべてうまくいきますように」 ヒューマントラストシネマ有楽町
ユーモアと好奇心にあふれ、生きることを愛してきた85歳の男性アンドレ(アンドレ・デュソリエ)。脳卒中で倒れ身体の自由がきかなくなった彼は、その現実を受け入れられず安楽死を望むように。人生を終わらせるのを手伝ってほしいと頼まれた娘エマニュエル(ソフィー・マルソー)は、父の気が変わることを願いながらも、合法的な安楽死を支援するスイスの協会に連絡する。父はリハビリによって徐々に回復し、生きる喜びを取り戻したように見えたが……。
フランソワ・オゾン監督が、「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に翻弄される娘の葛藤を描いた人間ドラマ。
身体が不自由でも、愛する家族と会えるし、食べ物も比較的食べられるのに、もう昔の自分とは違っているのに耐えられないのか、考えさせられます。
安楽死が合法の国といえば、スイスなので、日本人からは余計に遠い存在です。でもヨーロッパの映画ではこういうテーマはいくつかあります。
「君がくれたグッドライフ」「母の身終い」という映画が私は印象的でした。
この映画も決して楽しい話ではないけど、父の願いを叶えるべきか、苦悩する娘たち、パリでの生活の様子など、とても興味深かったです。なんといっても、ソフィー・マルソーが相変わらず、美しいです。ブルーの服が似合います。赤い服も良かったです。シャーロット・ランプリング演じる母は、彫刻家で、夫とは一筋縄ではいかない関係のようです。フランスらしさが随所に漂っていていました。やっぱり、挨拶の時は、抱き合ったりキスしたり、すごいなぁと思いました。家族はもちろん、友人や弁護士なも、家族のような深い信頼関係があるのだろうなと感じました。

★★★★☆ 4

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