モリコーネ 映画が恋した音楽家2023/01/23


モリコーネ 映画が恋した音楽家

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」 Bunkamuraル・シネマ
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、師であり友でもある映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネに迫ったドキュメンタリー。
1961年のデビュー以来、500作品以上もの映画やテレビの音楽を手がけ、2020年7月に惜しまれながらこの世を去ったモリコーネ。「ニュー・シネマ・パラダイス」「荒野の用心棒」「アンタッチャブル」など45作品にも及ぶ傑作から選ばれた名場面や、最高の音響技術で再現されたワールドコンサートツアーの演奏、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら錚々たる顔ぶれの監督・プロデューサー・音楽家へのインタビューを通して、モリコーネがいかにして偉業を成し遂げたのかを解き明かしていく。
長い間、映画音楽を作り続け、それもどれも素晴らしく、モリコーネ音楽の素晴らしさを改めて感じる映画でした。始まり方も良かったです。
映画の印象は音楽でもかなり変わります。すぐに思いつくのは「ニュー・シネマ・パラダイス」だけど、新人監督だったジュゼッペ・トルナトーレの作品に、台本を読んだら、すぐに引き受けたようです。その後、他の作品もモリコーネでした。
「時計じかけのオレンジ」はすれ違いから、担当できなかったけど、それだけは悔いが残っているそうです。「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」の音楽は最高です。西部劇の面白さを、音楽で盛り上げているのが、伝わってきます。昔の映像も挿入されていて、興味深いです。ちゃんと観た事はないけど、音楽はみんな知っているのではないでしょうか。「アンタッチャブル」など、多くの映画に貢献、しかし、アカデミー賞をとるのはだいぶ後になってからです。タランティーノの「ヘイトフル・エイト」です。有名監督や歌手たちのインタビューを交えて語られ、ちょっと長かったけど、面白かったです。残念ながら2020年に亡くなってしまったのですね。おそらく、後世に残っていく音楽だと思います。

★★★★☆ 4