睦月童2022/12/24



「睦月童」 西條 奈加・著 PHP文芸文庫
ある東北の村から日本橋の酒問屋に招かれた、不思議な目を持った少女・イオ。酒問屋の跡取り息子・央介は、その目を見たことで激しい良心の呵責に襲われ、かつて自分が犯した罪を贖おうとする。やがて更生した央介とイオは、彼女の目を使って、江戸で起こる事件を解決していく…。
面白かったです。でも、もっとはっきりとした終わり方の方が嬉しいかもしれませんん。そこは好みの問題です。
不思議な力を持つ一族の話と感じました。その根源は何か、力を持っていても良いことではないのです。暗い宿命なんです。人によって力が違うのです。予言だったり、後ろめたいことをしている人は、イオをまっすぐ見ることができないのです。イオの話し方がかなり訛っているのですが、だんだん可愛らしく感じてきました。

コメント

トラックバック