あなたとオムライス 食堂のおばちゃん82022/11/27



「あなたとオムライス 食堂のおばちゃん8」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
佃はじめ食堂の常連客でお酒も卸している辰浪康平は40歳すぎで気楽な独身。両親が息子の将来を心配して、代理婚活の会に入会した。子供の代わりに親同士が見合いして結婚相手を探すという。両親が気に入った女性とつき合い始めたが康平だったが……。
他に常連の後藤には、亡き妻との初デートで食べたオムライスの思い出があった。
酒屋の康平は当然ながら日本酒にめっぽう詳しく、料理にあったお酒をみんなにアドバイスしてくれます。それを読んで著者も日本酒が好きなのだろうなぁと思います。康平を想っている人も近くにいるのです。前からそうなんじゃないかと思っていたけど、年齢がよくわからなかったのです。康平本人は気がついていないところで、食堂のおばちゃんである二三は、なんとか良い雰囲気にならないかと、やんわりと後押しをしているのです。押しつけがましくなく、直接言ったりはしないのです。この後、どうなっていくのか気になるところです。
この本の巻末にはいつも料理のレシピも出ています。まだ一度も作ったことはないのです。
話は、コロナの話題も出てくるので、最近書いている内容なんですね。
実在の人や店の事も出てきます。なんだか、佃にはじめ食堂も実在しているのではないかと感じてきます。