うちのカレー 食堂のおばちゃん72022/11/19



「うちのカレー 食堂のおばちゃん7」 山口 恵以子・著 ハルキ文庫
「うちのカレー」には、人それぞれの大切な想いがつまっている。近所の猫に手をひっかかれた二三の手は、パンパンに膨れ上がってしまい……。
調理師試験が近づき、万里は、なんと三人から湯島天神のお守りをもらったなど。
佃「はじめ食堂」を舞台にした、笑って泣いての人情小説。定番料理から、他のお店で食べて気に入った料理をアレンジしたり、昔の思い出の味を再現したり、進化を続けるはじめ食堂です。
万里くんの調理師免許取得もみんなで応援します。お店のためというよりも、万里くんの将来の為にということです。おばちゃんたちに教えられる事もあるし、のびのびと自分のアイデアで料理を作ったり、万里くんには、理想の職場だと思います。もとは作家志望で、いろいろなアルバイトをしたけど長くは続かず、今では両親も万里くんが持ち帰るはじめ食堂の料理を楽しみにしているのです。万里くんの同級生のメイさんも、長年わだかまりのあった祖父との関係が変わりつつあって良かったです。