犬のかたちをしているもの2022/11/11


犬のかたちをしているもの

犬のかたちをしているもの」 高瀬 隼子・著 集英社文庫
「子ども、もらってくれませんか?」彼氏の郁也に呼び出された薫は、その隣に座る見知らぬ女性からそう言われた。薫とセックスレスだった郁也は、大学時代の同級生に金を払ってセックスしていたという。唐突な提案に戸惑う薫だったが、故郷の家族を喜ばせるために子どもをもらおうかと思案して……。昔飼っていた犬を愛していたように、薫は無条件に人を愛せるのか。
あらすじを読んでも、へんてこりんな話だなぁと思います。同棲している恋人が、他の人と作った子どもをもらって育ててほしいというのです。恋人もその女性もおかしいです。主人公の薫は、子宮の病気になったこともあり、子どもができないかもしれないのです。だからと言って自分の子どもじゃないのに、育てるだろうか?ちなみにまだ妊娠中で、生まれていないのです。主人公が愛する人の子どもが欲しくてしょうがない状態ならともかく、ピンとこないのです。郁也は薫のことは好きだけど、自分の子どもは欲しいと思っているようです。こんがらがっている状況です。
妊娠中の女性も、時々会って、自分がどういう人間か知ってほしいと言うので、何度か会っています。子どもを引き取って育てるかどうか、普通は家族や友達に相談すると思うのですが、そうでもなく、不思議な心理状況でした。それでもなんがかひきつけられて読みました。
すばる文学賞受賞作。その後、「おいしいごはんが食べられますように」で、芥川賞を受賞しています。

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