試練—護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧— ― 2022/07/31
「試練—護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧—」 時武 里帆・著 新潮文庫
民間人多数を乗せ、瀬戸内海で体験航海を行うあおぎりに、不時着機からの遭難信号が飛びこんできた。同時に急病人が発生。艦は幾つもの難題を抱えることに。熱血過剰な飛行長。悩める砲術士。個性豊かな部下達の力をひとつに合わせ、早乙女艦長は困難な状況を切り拓いてゆく。指揮官の決断。プロフェッショナルの凄み。手に汗握る海上サスペンス。
前作で新艦長として赴任して来て、その後の話。まだ日が浅く、乗員たちとは距離を詰められていない。一般見学者を乗せて体験航海をしている時に、重複したトラブルが起こります。状況が次々と変わり、時間に余裕がなく、更に人の命が掛かっています。意見は分かれるし、何が最善か判断を迫られます。どうなる?どうする?と臨場感があって、あっという間に読めました。前作より、読みやすかったです。登場人物の事がわかってきたからかもしれません。この本は実話ではないけど、護衛艦に女性艦長も実際にいるそうです。かっこいいですね。
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